「人間の証明」 1977年 日本映画
監督 : 佐藤純彌
脚本 : 松山善三
出演 : 松田優作、 岡田茉莉子、ジョージ・ケネディ・・・・
過去に1度以上は観ている作品ですが、今回改めて視聴・・・・・
まあ、とにかく名優揃いです。
鶴田浩二、 ハナ肇、 長門裕之、 竹下景子、 夏八木勲、 大滝秀治、 岩城晃一、
そして、三船敏郎まで!!(その他、名だたる俳優さんが勢ぞろい~~)
(制作費がどれだけかかったことか!!)
今回改めてこの映画を観てみると・・・・
この作品を2時間の映画に収めるのは無理なんじゃないかと思いました。
説明不足な部分がたくさんあって・・・・
だいたい、棟居刑事(松田優作)が、八杉恭子(岡田茉莉子)を見て、すぐに「あの時のあの女の人だ」
ってわかっちゃうところに、まず無理があります。
棟居刑事が、八杉恭子とジョニー・ヘイワードとの間にどんな過去があったのか、
八杉恭子がどんな人生を送ってきたのかを、自分の過去とも関わらせながら、
丁寧にたどっていくべきだと思うんです。
その説明があってこそ、なぜ八木恭子が息子を殺害するにいたったかを理解することができると思うんです。
もし2時間に収めるのであれば、八木恭子の息子がひき殺してしまった女性の、
夫と愛人のからみなんて、いらないと思うんですけど・・・
やはりこの作品、ドラマがよいのではないかと思いました。
原作は、森村誠一著の「人間の証明」
一度読んでみたいと思っています。
ところで、ジョージ・ケネディという俳優さんは、オードリー・ヘップバーンの映画「シャレード」に
出てた、あの義手の男を演じていた人ですね。
(たまたまNHKで「シャレード」をやっているのを見て、びっくり!)
余談ですが・・・・・
韓国ドラマ「ロイヤル・ファミリー」は、この「人間の証明」をベースにしていますね。
ストーリーはかなり違いますが、殺されたジョニー・ヘイワードは、米国兵との間に産まれた子供ですし、
麦藁帽子の代わりに「くまのぬいぐるみ」が使われています。
そして、作品にはあまり深い意味は持ってないようですが、サン・デ・ジュクペリの「人間の大地」という
本がモチーフに使われています。
非常に重苦しいドラマでしたが、
主演のチソンの演技は、ほんとうに素晴らしかったです。
かなり長いカットシーンがあったりするのですが、当たり前ですけど、一瞬たりとも緊張感のとぎれない
緊迫した演技、鳥肌が立つほどでした。
チソンさん、韓国の俳優さんの中でも、1、2位を争うほど好きな俳優さんです。
舞台で一人芝居とかどうでしょう~~~~
いいと思うんだけどな~~~~~
今年もよろしくお願いします。
家族が元気に過ごせるのが一番ですよね~
去年は訃報が続いて、つくづくそう思いました。
素敵な一年になりますように。