「日本語という外国語」 荒川洋平 著
この本は、日本語を外国語としてみる、

つまり、私達が普段の生活で使っている日本語というものを、
客観的にみてみよう、という内容の本です。
日本語って、どんな言語か、って考えてみると、
漠然と、「難しそう」 だとか、
「曖昧な表現が多いよな~~」 とか、
「外国人が習得するのはたいへんだろうな」
てなことを思い浮かべます。
私も、韓国のアイドルくんたちが、たどたとしくはあっても、
「簡単なインタビューなら答えられる」ほどに
日本語を話しているのを見て、
「えらいよな~~~」「どんだけ勉強したんだろう」って
感心しちゃいます。
日本語というのは、確かに難しい言語ではあるでしょうけど、
外国人にとって、とてもやっかいな部分もあれば、とっつきやすい部分もあるようです。
たとえば、学びやすい点のひとつが「音の少なさ」です。
ご存知のように、母音は5種類しかありませんから!!
英語や中国語、韓国語などは、母音が10個以上ですよね~~
(あ、ちなみに、母音が一番少ない言語は、アラビア語で、3つしかないんですって!)
そのほか、外国人に日本語を教えるときは、どういう観点で教えるのか、とか、
どのような教え方が効果的なのか、といったことが、とってもわかりやすい文章で書かれていて、
この本を読んでいると、「私も日本語を教えてみたいな~~」という気にさせられます。
私は今、日本語教師能力試験を受験するための勉強を、こつこつやっていますが、
そこで感じることは、「外国人が日本語をきちんと使えるようになる」ための日本語教育システム、
みたいなのが、きちんと出来上がってるんだな~~ということです。
学ぶ人の、年齢や環境、学ぶ目的によって、学び方も教え方も違ってくるんでしょうけど、
どのような方向性で、どのような方法で教えてあげれば、より効果的に語学力が身につき
「使えるようになるか」の教育課程が、きちんと出来上がってるんだな、ということです。
それは、これまで日本語教育に携わってきてこられた方の、積み重ねがあるからですよね。
今まで、日本語教育、という分野について考えたことがなかったので、改めてそう思っちゃいました。
というわけで、最近、韓国のアイドルくんたちが、短期間の勉強で、あれだけしゃべれるようになるのも、
なんだかうなづけるような気がするのです。
最後に、著者のこんな言葉が心に残りました。
日本語は、日本人よりも国際化している、という言葉です。
日本語は、もう日本人だけのものではなく、多くの外国人同士が、日本語をツールとしてコミュニケーション
しているというのです。
世界の様々な国や地域で、日本語に興味を持ち、日本語を勉強している人が大勢いるのだと考えると、
なんだか嬉しくなりますし、私も勉強頑張らなくちゃ、と思います。
韓国のアイドルや俳優さんたちの、日本語習得の速さは、私も感心していました。 素晴らしいですよね!
この背景には、日本語教育システムの確立も重要な要素に入っているんですね~!!
日本語は、国際化しているんですね!
勉強頑張ってくださいね(^O^)/