緑の光線

Top Page › 本のこと › 「春琴抄」
2010-02-16 (Tue)  09:11

「春琴抄」

久しぶりに小説を読みました。
久しぶりに読んだ小説が「谷崎潤一郎」というのも、なんだか誤解を受けそうですが・・^^;


なぜに、「春琴抄」かと言うと・・・
あるラジオ番組で、山田五郎さんとしょこたんが
毎週交代で、若者に是非読んで欲しい1冊を紹介する
コーナーがあるんだけど、ずいぶん前に山田五郎さんが
この本を紹介してたんです。
それを聞いて、ちょっと興味を持ったんです・・・


みなさん、これ、どんなお話かご存知ですか?
す、すごいです。
究極の「自己犠牲」愛です。
舞台は大阪、時は明治の初めです。
主人公「春琴」は、いわゆるいいとこのお嬢さんです。
で、美貌の持ち主、琴と三味線に優れた才能を持っている、
しかも、お嬢さんですから、そりゃもう我儘なんです。女王様なんです。
だけど、9歳の時、彼女は失明してしまうんですね。
そこで、丁稚として奉公していた「佐助」が、「春琴」に仕えるようになるんです。
三味線を習いに行く時、佐助は春琴の手を引き、ずっとそばに仕えるんです。
我儘な春琴に仕えるのは、並大抵の事じゃないんです。
だけど、佐助は、ただただ春琴が不自由しないように、ひたすらひたすら
春琴の僕になるんですね。

だけど、美貌の持ち主、三味線の腕はピカイチ、その上我儘・・とくると、
人の恨みもまたかってしまうんです。
ある晩、春琴は、ある人に襲われてしまい、顔にひどい火傷を負うのです。
醜くなってしまった顔を決して人に見られたくない。特に佐助にだけは・・・

そこで、佐助はどうしたと思います?
自分の両目を針で刺し、自ら盲人となったのです。
「あ~~これで、お師匠さまと同じ世界に生きることができる。あ~~なんて仕合わせなんだろう」

かつての美しい姿だけを脳裏に残しておきたかった・・それもあるかもしれません。
自分のお師匠さまが嫌がることは、絶対にしたくない、そういう気持ちもあったと思います。

このふたり、はたからは理解することのできない、ふたりにしか分からない、
「愛」があったんだと思います。
その「愛」「絆」が、どんなものだったのか、興味のある方、是非読んでみてください。

最初、「佐助どん!!あんたの人生はそれでいいのか???」と、問いたくもなりましたが、
人が幸せだったかどうかなんて、他人が決めることじゃないですもんね。
人には、その人なりの「幸せ」「生き方」が、あるのでしょう。
佐助にとっては、自分の人生全てを春琴に捧げる事が、自分の一番の幸せだったのでしょう。


これ、何度も映画化されているそうです。
(映画化しやすい題材ですよね)
あの、山口百恵&三浦友和コンビで映画になってるようです。
(春琴のイメージと百恵ちゃんのイメージが違いすぎる!!)

この小説、漢字検定1級並みの、超難しい漢字がばんばん出てきます。
こんな漢字、生まれて初めて見た!!みたいな漢字のオンパレードです。
しかも、なぜか、句点がないのです!!
全くないというわけではなく、時々は句点で区切られてるところもあるのですが、
ほとんどの文章が、句点なしにつながってるので、読みにくい。
だけど、古い小説は、日本語の奥深さを感じることができるから、好きなんです。

ついつい、昔読んだ「痴人の愛」を引っ張り出して読み始めたら、とまらなくなってきました。
スポンサーサイト



最終更新日 : 2019-06-08

No title * by ***キッドママ***
「春琴抄」は百恵ちゃんの映画だったかドラマで観ました。
原作を読んでいないので、わからないのですが
原作のイメージと違ったんですね。。。
でも百恵ちゃんのはそれはそれで切ない映画でした。
記憶が薄れてきているので原作に挑戦してみようかな^^
greenさんが読みづらいっておっしゃるので読破するのは難しいかも?

No title * by 龍香
で、グリちゃんその一級並みの感じは読まずにスルー?読めるの?(^^)

私は今日は図書館で夏目漱石や志賀直哉とかかりてみました。。案外読んだこと無いんですよね。

No title * by kinaco
こんばんは。私もその昔ドラマで見ましたが、あまりに切ないので途中で見るのをやめた記憶が・・・・。
その想いの深さやいかばかりか・・・です(++)

No title * by green
キッドママさん、これドラマにもなってるんですね・・・
私は映画もドラマも観たことがないんですよ。
ただ本の印象と、百恵ちゃんのピュアで可憐な印象が違いすぎて・・
原作では「切なさ」はあまり感じられなかったです。
あ、小説はすごく短いのですぐに読めると思いますよ~~

No title * by green
ママさん、1級並みの漢字は、きちんと振り仮名がふってあるので、ちゃんと読めましたよ~~(ふりがながないと無理!)
志賀直哉といえば、「暗夜行路」かしら?私読んだことないな・・
私もなんだか読みたくなってきました。

No title * by green
kinacoさん、私映画もドラマも観たことないんです。
今回小説読んで初めて知りました。
↑にも書いたけど、小説からは「切なさ」は感じられなかったんですよね。「全てを捧げる」ってこういうことなのね!!というお話です。

No title * by yonekyon
昔、痴人の愛はよんだけど、これは知りませんでした~↑greenさんの記事で読みたくなりました。最近軽い小説ばかり読んでるわー。長男と同じ本を読むせいだわ・・佐助すごい人だわーー私にはできないな。すごい愛です。

No title * by green
よねきょんさん、私も長男の読む本、読んでるよ~~
佐助、すごいよね。誰にも真似できない愛だと思いました。

No title * by ようこ
「痴人の愛」読んだような記憶がありますが、greenさんの紹介を読んでいてまた読みたくなりました。
昔の本っていいですよね。私も好きな人が何人かいます。
「春琴抄」読んだことがないので早速読んでみよっと~(*^^*)

No title * by green
ようこさんも小説がお好きなんですね♪
私も現代小説よりは、少し前の小説の方が、読んでいて、何故か心地いいんです^^
春琴抄、是非読んでみてくださいね!

No title * by momo
32年前のお正月映画で百恵ちゃん主演の映画でした・・・実は当時究極の百恵ファンだったのです。映画は三回見に行きしかも一日映画館にいました。(いまのシネマのシステムではなかったので。)サントラ盤を買い近代映画の特集を買い、原作を何度も読みました。
百恵ちゃんの演じた春琴はわがままでしたが、佐助を愛するかわいい、こいさんでした。わがままを言う事が愛情表現で佐助もそれを分かっているのでやけどを負ってしまったことによって自分に対して弱くなるこいさんを見たくなかったと思います。懐かしくってつい力説してしまいました。(笑)

No title * by green
bukyoさん、力説していただいてありがとうございます!!
原作って、ただ事実だけを淡々と述べていくような作風で、登場人物の感情は、描かれてないんですよね・・だから、自分なりにいろいろ想像したりしてました。だから、映画にするのも難しいのではないかと思っていました。多分作る人によってその捉え方は違ってくるかもしれませんね。
百恵ちゃんのこいさん、見てみたくなりました!!

No title * by ゆーみ
お久しぶりです(^^)v
私も~百恵さんの映画見た人です。印象的な映画でした(*^^*)

No title * by green
ゆーみさんも見られたんですね!
SE7ENの大ファンのおふたりが同じ映画を見られてるとは!!
私も見たくなりましたよ~~~

No title * by asa**868*
初めまして。
「春琴抄」を映像で見たのは、山口百恵と三浦友和の映画が最初でした。谷崎潤一郎原作の古典文学という事で、原作を読んでみたのですが、春琴と佐助がどのような人物だったかが淡々と語られているだけなので、これをよくあれだけの濃厚なラブストーリーに演出したものだと、思わず唸ってしまいます(ウーン!)。
春琴の顔に熱湯を掛けて大火傷を負わせた犯人は、映画では春琴に袖にされた弟子らしい事にされてましたが、ただこ奴が一番クサいというだけで、実際には容疑者は他にも大勢いたようですね。何しろ、美貌・才能・高ビーな態度と、春琴は多くの人々に妬みや恨みを買っていたらしいですから、彼女の周りはクサい奴でいっぱいという訳です。
そんな毒の強い性格の春琴に献身的、それこそ盲目的に尽くす佐助って、典型的な「蓼食う虫型」なんでしょうかしら?(例:オバQ&U子)
それでも、百恵ちゃんの演じた春琴にはまだ可愛いところがありましたね。普段は佐助に高ビーな態度を取っていても、何か自分に危険が及ぶと「タスケ!サスケテー!!」の人でしたから(笑)。

No title * by green
asaさん、初めまして♪ コメントありがとうございます。
いまだに映像になった「春琴抄」を観ていないのですが、
私の中の春琴と、百恵ちゃんのイメージがどうも結びつかなくて・・
機会があれば是非見てみたいものです。
愛には人それぞれいろいろな形があるんでしょうけど、
これもまさしく愛、究極の愛、なんでしょうね~~~

Comment







管理者にだけ表示を許可

No title

「春琴抄」は百恵ちゃんの映画だったかドラマで観ました。
原作を読んでいないので、わからないのですが
原作のイメージと違ったんですね。。。
でも百恵ちゃんのはそれはそれで切ない映画でした。
記憶が薄れてきているので原作に挑戦してみようかな^^
greenさんが読みづらいっておっしゃるので読破するのは難しいかも?
2010-02-16-13:14 * ***キッドママ*** [ 編集 ]

No title

で、グリちゃんその一級並みの感じは読まずにスルー?読めるの?(^^)

私は今日は図書館で夏目漱石や志賀直哉とかかりてみました。。案外読んだこと無いんですよね。
2010-02-16-14:21 * 龍香 [ 編集 ]

No title

こんばんは。私もその昔ドラマで見ましたが、あまりに切ないので途中で見るのをやめた記憶が・・・・。
その想いの深さやいかばかりか・・・です(++)
2010-02-16-18:51 * kinaco [ 編集 ]

No title

キッドママさん、これドラマにもなってるんですね・・・
私は映画もドラマも観たことがないんですよ。
ただ本の印象と、百恵ちゃんのピュアで可憐な印象が違いすぎて・・
原作では「切なさ」はあまり感じられなかったです。
あ、小説はすごく短いのですぐに読めると思いますよ~~
2010-02-16-21:33 * green [ 編集 ]

No title

ママさん、1級並みの漢字は、きちんと振り仮名がふってあるので、ちゃんと読めましたよ~~(ふりがながないと無理!)
志賀直哉といえば、「暗夜行路」かしら?私読んだことないな・・
私もなんだか読みたくなってきました。
2010-02-16-21:37 * green [ 編集 ]

No title

kinacoさん、私映画もドラマも観たことないんです。
今回小説読んで初めて知りました。
↑にも書いたけど、小説からは「切なさ」は感じられなかったんですよね。「全てを捧げる」ってこういうことなのね!!というお話です。
2010-02-16-21:39 * green [ 編集 ]

No title

昔、痴人の愛はよんだけど、これは知りませんでした~↑greenさんの記事で読みたくなりました。最近軽い小説ばかり読んでるわー。長男と同じ本を読むせいだわ・・佐助すごい人だわーー私にはできないな。すごい愛です。
2010-02-17-07:57 * yonekyon [ 編集 ]

No title

よねきょんさん、私も長男の読む本、読んでるよ~~
佐助、すごいよね。誰にも真似できない愛だと思いました。
2010-02-17-08:21 * green [ 編集 ]

No title

「痴人の愛」読んだような記憶がありますが、greenさんの紹介を読んでいてまた読みたくなりました。
昔の本っていいですよね。私も好きな人が何人かいます。
「春琴抄」読んだことがないので早速読んでみよっと~(*^^*)
2010-02-17-13:37 * ようこ [ 編集 ]

No title

ようこさんも小説がお好きなんですね♪
私も現代小説よりは、少し前の小説の方が、読んでいて、何故か心地いいんです^^
春琴抄、是非読んでみてくださいね!
2010-02-17-21:54 * green [ 編集 ]

No title

32年前のお正月映画で百恵ちゃん主演の映画でした・・・実は当時究極の百恵ファンだったのです。映画は三回見に行きしかも一日映画館にいました。(いまのシネマのシステムではなかったので。)サントラ盤を買い近代映画の特集を買い、原作を何度も読みました。
百恵ちゃんの演じた春琴はわがままでしたが、佐助を愛するかわいい、こいさんでした。わがままを言う事が愛情表現で佐助もそれを分かっているのでやけどを負ってしまったことによって自分に対して弱くなるこいさんを見たくなかったと思います。懐かしくってつい力説してしまいました。(笑)
2010-02-19-21:10 * momo [ 編集 ]

No title

bukyoさん、力説していただいてありがとうございます!!
原作って、ただ事実だけを淡々と述べていくような作風で、登場人物の感情は、描かれてないんですよね・・だから、自分なりにいろいろ想像したりしてました。だから、映画にするのも難しいのではないかと思っていました。多分作る人によってその捉え方は違ってくるかもしれませんね。
百恵ちゃんのこいさん、見てみたくなりました!!
2010-02-19-21:45 * green [ 編集 ]

No title

お久しぶりです(^^)v
私も~百恵さんの映画見た人です。印象的な映画でした(*^^*)
2010-02-19-22:20 * ゆーみ [ 編集 ]

No title

ゆーみさんも見られたんですね!
SE7ENの大ファンのおふたりが同じ映画を見られてるとは!!
私も見たくなりましたよ~~~
2010-02-19-23:05 * green [ 編集 ]

No title

初めまして。
「春琴抄」を映像で見たのは、山口百恵と三浦友和の映画が最初でした。谷崎潤一郎原作の古典文学という事で、原作を読んでみたのですが、春琴と佐助がどのような人物だったかが淡々と語られているだけなので、これをよくあれだけの濃厚なラブストーリーに演出したものだと、思わず唸ってしまいます(ウーン!)。
春琴の顔に熱湯を掛けて大火傷を負わせた犯人は、映画では春琴に袖にされた弟子らしい事にされてましたが、ただこ奴が一番クサいというだけで、実際には容疑者は他にも大勢いたようですね。何しろ、美貌・才能・高ビーな態度と、春琴は多くの人々に妬みや恨みを買っていたらしいですから、彼女の周りはクサい奴でいっぱいという訳です。
そんな毒の強い性格の春琴に献身的、それこそ盲目的に尽くす佐助って、典型的な「蓼食う虫型」なんでしょうかしら?(例:オバQ&U子)
それでも、百恵ちゃんの演じた春琴にはまだ可愛いところがありましたね。普段は佐助に高ビーな態度を取っていても、何か自分に危険が及ぶと「タスケ!サスケテー!!」の人でしたから(笑)。
2010-12-11-21:07 * asa**868* [ 編集 ]

No title

asaさん、初めまして♪ コメントありがとうございます。
いまだに映像になった「春琴抄」を観ていないのですが、
私の中の春琴と、百恵ちゃんのイメージがどうも結びつかなくて・・
機会があれば是非見てみたいものです。
愛には人それぞれいろいろな形があるんでしょうけど、
これもまさしく愛、究極の愛、なんでしょうね~~~
2010-12-11-21:54 * green [ 編集 ]