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2010-10-08 (Fri)  13:20

「悪人」

 「悪人」         2010年
 監督 : 李相日
 出演 : 妻夫木聡 深津絵里 柄本明 樹木希林
映画、「悪人」 観てきました・・・・
何と書いていいのか、うまく言葉になりませんが、
たくさんのことが、強烈に伝わってくる作品でした。
 
寂しい、寂しい、すごく寂しい、寂しすぎる・・・
観ながら、「寂しい」という言葉が頭の中にどんどんあふれてきました。
 
祐一と光代の寂しさに押しつぶされてしまいそうなほどです。
 
そして、観終わった後、急に恐ろしさを感じました。
世の中、どうなってしまうんだろうって。
 
人の心の中には、「良い」部分と「悪い」部分があって、
みんな、多かれ、少なかれ「悪い」部分を持ってる。
そして、「良い」部分が「悪い」部分をちゃんとコントロールしてる。
だから、社会が成り立つ。
困ってる人がいたら助けよう、 人にぶつかったら、すみませんと声をかけよう、
世の中知らない人同士、目に見えない信頼関係みたいなものがあるからこそ、
生きていける。
 
(これからこの映画を観る予定のある方、もしかしたら、ここからは、スルーした方がいいかもしれません)
だけど、あの女の子のように、あの男子大学生のように、良心を失ってしまった人たちが
どんどん増えていったら、社会はどうなってしまうんだろう。
女の子も、男子学生も、きっと良心は持っていたはず。
なのに、どうして失ってしまったんだろう・・・
 
人の心の痛みとか、悲しさとか、そういうものを、想像する力がどんどん失われていく・・・
この言葉を言ったら、相手はどれだけ傷つくんだろう、
こういうことをしたら、この後、どんなことが起こってしまうんだろう、そういう想像力。
 
世の中の人が、もう少し、人の気持ちを思い遣れたならば、
祐一は罪を犯さずにすんだのかもしれないのに、
道を踏み外さずにすんだのかもしれないのに・・・・・
 
 
たった2時間の中に、いろんなことが詰まっていて、
ほんとうにいろいろなことを考えさせられる映画でした。
 
この映画の舞台は、九州北部、長崎、佐賀、そして福岡。
セリフが九州弁ということもあって、福岡出身の私には、余計にセリフの一言一言が
心に沁みました。
 
光代がベッドの上で、「あの国道を左に曲がって少し行った先に、私が通った高校があるんよ。
そして、今働いてるところも、国道沿い。 結局、私はこの国道から離れられんやったんよね・・・」
(すみません、セリフ、うろ覚えですが、こんな感じでした)
このセリフが、妙に私の心にぐっと来てしまい、涙があふれました。
(ここから、最後まで、結局涙が止まらなかったㅠㅠ)
 
あ、ちょっと地元ネタ。
光代が働いているのは、紳士服店、「フタタ」
これ、実際に九州にある紳士服チェーン店です。
こっちで言うと、洋服の青山、みたいな感じ。
紳士服の「フタタ」の看板が目に入ったとき、すごく懐かしかったです^^
 
あと、鉄鍋ぎょうざが出てきましたね~~~
これ、ほんとにおいしいんですよ~~~
火から下ろしたての鉄鍋が、テーブルにど~~んと置かれるわけです。
油がバチバチはねる感じ。 
 
それから、イカのお刺身も出てきました。
九州は玄界灘でとれるイカのお刺身は絶品です!!!
身が、半透明なんですよ~~~~
「クリスタル」と言われています。
 
みなさま、九州に行かれた際には、鉄鍋ぎょうざ、そして「クリスタル」と呼ばれるイカのお刺身、
是非召し上がれ~~~♪
 
 
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最終更新日 : 2019-06-08

No title * by mossan
北部九州出身なんで、イカの刺身、鉄鍋ぎょうざ、よかったです。映画も最近にはないいい映画ですね。

No title * by ***キッドママ***
悪人、ご覧になられたのですね。
この三連休に見れたら見たいなぁ~。
ハンカチ持参で^^

No title * by green_green
私もこの映画を観ました。
重く、深いメッセージを伝える作品ですね。
映画はいつもその時代の価値観を映すもの、
greenさんの感想をうんうん、と頷きながら読みました。
この映画を観終わって、「悪人」っていったい誰のことだろう?
って思いました。

No title * by Tatsu
映画を観るとかなり入り込んでしまうので重いテーマのやつはあんまり見ないようにしています。
龍馬伝でもしばらく口を利けなくなってしまいますからね。。。
greenさんの記事を読んだだけで恐ろしい気分が移ってきました。

No title * by green
mossanさん、ご訪問&コメント、ありがとうございます。
北部九州出身でいらっしゃるんですね♪ 一緒ですね~~~
イカの刺身、ほんとうにおいしそうでした。(←そういうシーンじゃないのに~~~~)
映画、細部にわたって緻密に作られた映画だと感じました。
ほんとによかったです。

No title * by green
キッドママさん、是非ハンカチ持参でご覧下さい。
私は、落ちた涙が洋服にこぼれ、染みになったほどです。
なんだか、今でも頭がぼーっとしてしまうほどです。

No title * by green
Greenさんもご覧になったのですね。
今の世の中の危うさ、みたいなものを強く感じました。
メッセージ性の強い映画でしたね。
音楽もとてもよかったです。

No title * by green
Tatsuさん、かなりヘビーな内容だと思います。
みんな「悪」の要素は持っているんだろうけど、
善と悪のバランスが壊れかけているような、そんな恐ろしさを感じました。

No title * by momo
こんばんは^^

観にいかれたのですね♪
本当に今を生きる私たちに一杯メッセジ送ってくれましたよね!
誰でもが持っている心の奥にしまっている「悪」のスイッチを
押してしまったら・・・・怖いですよね。
そして「悪」をむき出しにしている人が何食わぬ顔をしていきていたら・・・

greenさんの「寂しい」と感じた気持ち分かります。
2人の「寂しい」も残された人たちの「寂しい」も
あの寒い海と灯台の景色が全てを物語っていました・・・

あの映画を語り始めたら止まりませんね」^^
先日「LAST MASSAGE 海猿」すごく楽しみにしていて
やっと観に行ったのですが、「悪人」がインパクト強すぎて
そんなにのめり込めなかったのは私だけでしょうか?

No title * by car*ou*he*ak
はじめまして
これはほんといい作品ですよね。
被害者や加害者の家族の描き方も深いし
実際もっと悪い悪人がたくさん出てきました。
キャストも良かったですね。
TBさせてください。

No title * by green
bukyoさん、昨日一日、この映画をかなりひきずってました。
私達って、今ほんとうに危うい社会で暮らしているんだなって
しみじみ思いました。
寂しさのあまりに、人とのつながりを求めようとする・・
その求め方もやっぱり危ういですよね。
全てが綱渡りのようで・・・

海猿・・・元々ドラマだったんですよね(違いましたっけ?)
これは全然見てないんですよ~~~
私、潜水艦ものって、ちょっと苦手で^^;
閉所恐怖症の気があるので、息苦しくなってしまいそうで、
見られないんです・・・

No title * by green
Cartoucheさん、ご訪問&コメント、ありがとうございます。
監督のこだわりと、吉田修一さんの脚本の素晴らしさを感じました。
柄本明さんと樹木希林さんの演技力はほんとうに素晴らしいです。

No title * by yonekyon
見に行きたいと思いつつ・・時間もなく終わってしまいそうです。でも↑読んだら見たくなりました。本も読みたいんだよね~。九州・・実は一度もいったことなく・・これまたおいしいものを食べに行きたくなっちゃった

No title * by green
よねきょんさん、私も本読もうかなと思ってます。
九州よいとこ、一度はおいで~~です♪
韓国にも近いよ~~~^^

No title * by なっちゃん
私、涙脆いので、映画ではあったかいシーンや悲しいシーンで涙する事が多いのに、
この「悪人」は心の痛みが深かった所為か、涙が出ない程、
観ていて寂しさに心が痛かったです・・・。
(更に翌日観た「キャタピラー」の方がもっと強烈な痛みだったのよ~^^;)

記事中の、「結局、私はこの国道から離れられんやったんよね・・・」という台詞。
グリちゃんに共感!この台詞だけで、色んな彼女の気持ちを感じたよね・・・。

薄グレーの空のイメージというか・・・
全てがグレーで寒々しい印象で、本当に全面寂しさを感じる映画だったよね。

加害者と被害者の家族の描写は、以前東野圭吾作品「手紙」でも感じたけど、
マスコミが傷を深くしている部分ってあると思う。
今回も樹木希林が台詞の無いシーンの演技で心の描写を見事にしていたけど、
本当に存在感の在る良い役者さんだよね。

この映画・・・、こうなってしまった根底にある要因、大事にしないといけないもの、
色々と作品から問題提起があったよね。
私も後日記事に書くね。

No title * by green
なっちゃん、この映画、「音」の使い方にこだわってるな~~
って思いました。
祐一の顔が映ったときに、すごく小さな音なんだけど、
電話の通話音のような、耳鳴りのような、
か細い「ぴ~~~~~~~~」という音がしなかった?
この音、2回か3回ぐらい使われてたんだけど、祐一の不安な気持ちを現してるのかなって思いました。もしかしたら、祐一の耳で本当に耳鳴りがしてたのかも・・・・
あと、祐一が乗ってた車は、skylineだったよね。
あの車のエンジン音が独特じゃなかった?
あのエンジン音が、祐一の生き方を現してるようで、
車好きの人にはたまらない音なんだろうけど(笑)
私は、あのエンジン音に寂しさを感じてしまいました。
なっちゃんの記事も楽しみにしてるね!

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北部九州出身なんで、イカの刺身、鉄鍋ぎょうざ、よかったです。映画も最近にはないいい映画ですね。
2010-10-08-20:39 * mossan [ 編集 ]

No title

悪人、ご覧になられたのですね。
この三連休に見れたら見たいなぁ~。
ハンカチ持参で^^
2010-10-08-22:01 * ***キッドママ*** [ 編集 ]

No title

私もこの映画を観ました。
重く、深いメッセージを伝える作品ですね。
映画はいつもその時代の価値観を映すもの、
greenさんの感想をうんうん、と頷きながら読みました。
この映画を観終わって、「悪人」っていったい誰のことだろう?
って思いました。
2010-10-08-22:28 * green_green [ 編集 ]

No title

映画を観るとかなり入り込んでしまうので重いテーマのやつはあんまり見ないようにしています。
龍馬伝でもしばらく口を利けなくなってしまいますからね。。。
greenさんの記事を読んだだけで恐ろしい気分が移ってきました。
2010-10-08-22:44 * Tatsu [ 編集 ]

No title

mossanさん、ご訪問&コメント、ありがとうございます。
北部九州出身でいらっしゃるんですね♪ 一緒ですね~~~
イカの刺身、ほんとうにおいしそうでした。(←そういうシーンじゃないのに~~~~)
映画、細部にわたって緻密に作られた映画だと感じました。
ほんとによかったです。
2010-10-08-22:54 * green [ 編集 ]

No title

キッドママさん、是非ハンカチ持参でご覧下さい。
私は、落ちた涙が洋服にこぼれ、染みになったほどです。
なんだか、今でも頭がぼーっとしてしまうほどです。
2010-10-08-22:56 * green [ 編集 ]

No title

Greenさんもご覧になったのですね。
今の世の中の危うさ、みたいなものを強く感じました。
メッセージ性の強い映画でしたね。
音楽もとてもよかったです。
2010-10-08-22:57 * green [ 編集 ]

No title

Tatsuさん、かなりヘビーな内容だと思います。
みんな「悪」の要素は持っているんだろうけど、
善と悪のバランスが壊れかけているような、そんな恐ろしさを感じました。
2010-10-08-22:59 * green [ 編集 ]

No title

こんばんは^^

観にいかれたのですね♪
本当に今を生きる私たちに一杯メッセジ送ってくれましたよね!
誰でもが持っている心の奥にしまっている「悪」のスイッチを
押してしまったら・・・・怖いですよね。
そして「悪」をむき出しにしている人が何食わぬ顔をしていきていたら・・・

greenさんの「寂しい」と感じた気持ち分かります。
2人の「寂しい」も残された人たちの「寂しい」も
あの寒い海と灯台の景色が全てを物語っていました・・・

あの映画を語り始めたら止まりませんね」^^
先日「LAST MASSAGE 海猿」すごく楽しみにしていて
やっと観に行ったのですが、「悪人」がインパクト強すぎて
そんなにのめり込めなかったのは私だけでしょうか?
2010-10-08-23:30 * momo [ 編集 ]

No title

はじめまして
これはほんといい作品ですよね。
被害者や加害者の家族の描き方も深いし
実際もっと悪い悪人がたくさん出てきました。
キャストも良かったですね。
TBさせてください。
2010-10-08-23:36 * car*ou*he*ak [ 編集 ]

No title

bukyoさん、昨日一日、この映画をかなりひきずってました。
私達って、今ほんとうに危うい社会で暮らしているんだなって
しみじみ思いました。
寂しさのあまりに、人とのつながりを求めようとする・・
その求め方もやっぱり危ういですよね。
全てが綱渡りのようで・・・

海猿・・・元々ドラマだったんですよね(違いましたっけ?)
これは全然見てないんですよ~~~
私、潜水艦ものって、ちょっと苦手で^^;
閉所恐怖症の気があるので、息苦しくなってしまいそうで、
見られないんです・・・
2010-10-09-21:45 * green [ 編集 ]

No title

Cartoucheさん、ご訪問&コメント、ありがとうございます。
監督のこだわりと、吉田修一さんの脚本の素晴らしさを感じました。
柄本明さんと樹木希林さんの演技力はほんとうに素晴らしいです。
2010-10-09-21:47 * green [ 編集 ]

No title

見に行きたいと思いつつ・・時間もなく終わってしまいそうです。でも↑読んだら見たくなりました。本も読みたいんだよね~。九州・・実は一度もいったことなく・・これまたおいしいものを食べに行きたくなっちゃった
2010-10-10-17:05 * yonekyon [ 編集 ]

No title

よねきょんさん、私も本読もうかなと思ってます。
九州よいとこ、一度はおいで~~です♪
韓国にも近いよ~~~^^
2010-10-12-08:31 * green [ 編集 ]

No title

私、涙脆いので、映画ではあったかいシーンや悲しいシーンで涙する事が多いのに、
この「悪人」は心の痛みが深かった所為か、涙が出ない程、
観ていて寂しさに心が痛かったです・・・。
(更に翌日観た「キャタピラー」の方がもっと強烈な痛みだったのよ~^^;)

記事中の、「結局、私はこの国道から離れられんやったんよね・・・」という台詞。
グリちゃんに共感!この台詞だけで、色んな彼女の気持ちを感じたよね・・・。

薄グレーの空のイメージというか・・・
全てがグレーで寒々しい印象で、本当に全面寂しさを感じる映画だったよね。

加害者と被害者の家族の描写は、以前東野圭吾作品「手紙」でも感じたけど、
マスコミが傷を深くしている部分ってあると思う。
今回も樹木希林が台詞の無いシーンの演技で心の描写を見事にしていたけど、
本当に存在感の在る良い役者さんだよね。

この映画・・・、こうなってしまった根底にある要因、大事にしないといけないもの、
色々と作品から問題提起があったよね。
私も後日記事に書くね。
2010-10-15-11:41 * なっちゃん [ 編集 ]

No title

なっちゃん、この映画、「音」の使い方にこだわってるな~~
って思いました。
祐一の顔が映ったときに、すごく小さな音なんだけど、
電話の通話音のような、耳鳴りのような、
か細い「ぴ~~~~~~~~」という音がしなかった?
この音、2回か3回ぐらい使われてたんだけど、祐一の不安な気持ちを現してるのかなって思いました。もしかしたら、祐一の耳で本当に耳鳴りがしてたのかも・・・・
あと、祐一が乗ってた車は、skylineだったよね。
あの車のエンジン音が独特じゃなかった?
あのエンジン音が、祐一の生き方を現してるようで、
車好きの人にはたまらない音なんだろうけど(笑)
私は、あのエンジン音に寂しさを感じてしまいました。
なっちゃんの記事も楽しみにしてるね!
2010-10-16-07:13 * green [ 編集 ]