緑の光線

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2011-02-08 (Tue)  09:19

「『クール』な愛はない」

'쿨'  한 사랑은 없다
「クール」な愛はない
フィソン著 『그래도 나는 ing』 より
 
 その通りだ。この胸にあふれる幸せが一人でやってくることは決してないのだ。
いつも不幸を連れてやってくるのだ。あまりに幸せすぎて怖かった。愛していながらも
疑っていた。愛を疑ったのではなく、「自分がこんなに幸せでい続けられるだろうか」
という疑いだった。

 ある日、彼女の過去の話を聞いた。とても悲しい話を。過去の話の中での彼女は
とても苦しみ不幸だった。到底聞いてはいられないほどのむごいストーリーだった。
その日私は涙をぼろぼろと流しながら、飲めもしない酒を飲み気を失った。その時から
天国と地獄が行き来する日々が続いた。2集の活動はしなければならないのに、心が痛くて
とても痛くて、耐えるのが辛かった。活動をしながら寝る前であればタバコを一箱吸った。
それでも悪夢のせいで眠れなかった。その女性が持っている悲しい記憶を私が消すことが
できないということが辛かった。私は自分が考えていることも理解できないほど感傷的な
人間だ。彼女の過去がしきりに想像され、どうにかなりそうだった。
 
 
一緒にいながらも男は涙が出た。
 女は男に話をしたことを後悔した。

 その時私が毎日聞きながら泣いていた歌がある。チョ・ガンウ先輩の『過去』。「ただ知らない
振りをしてしまうこと・・・・どうしようもないことならば君の見える愛だけを大切にすることを・・」
私の心がまさにこの歌のようだった。それでも一緒にいて幸せだった。

 彼女と付き合って幸せだったことの中のひとつが、私と似ているところがたくさん
あったということだ。いや私とそっくりだった。だが今考えてみると一度けんかすると
たいへんだった。けんかしてしまうと電話の電源を切ってしまう彼女に我慢がならなかった。
私はすぐに後悔するから、泣きながら謝るから、声を聞かなければならないのに、電源を
切ってしまえば、その気持ちを伝える方法がなかった。そうやってけんかして謝ってを
繰り返して一年ほど過ぎた時、彼女の口から「私たち、もう終わりにしよう」という言葉が出た。

 別れようって? 私が嫌いで別れようということでもなかった。辛そうにしている私の姿を
見る彼女も辛く、だからけんしてまた激しくぶつかってを繰り返しながら、彼女は疲れたのだ。

 その頃、私も「本当に別れなければならないみたいだ」という気がしていた。別れたくは
ないが、別れることもできるということがわかってきた。なぜそうしなればならない?
理解できない言葉にもついていけない感情が自分を苦しめた。だが、その理解できない
理由を理解しなければならなかった。私の意志と関係なく、私たちの時間は段々終わりへと
向かって走っていったから。

 何度かの言い争いと別れの通告が繰り返される内に、ある瞬間別れを受け入れた。
辛いから私を捨てるのだと言ったが、もうこれで別れてあげようと考えた。そして
死のような辛い一ヶ月を送った。だがどうしても我慢できない瞬間、彼女からメールが来た。
結婚すると。条件のよい男性と結婚を前提に付き合っていると書いてあった。これはドラマでも
何でもない。腹いせに付き合っているのだと考えた。再びすがり始めた。

 実際その時私は、彼女の会社を訪ねて行ってひざまずいて謝ることも考えた。そのことで
歌を歌えなくなるといっても受け入れられるとまで考えた。それほど愛していた。
幼稚な気持ちでも何でもなかった。常識的な判断が間違いなくできる私だった。そうやって
辛い一年という時間を彼女にすがった。彼女も変わらずに私を愛していたが、簡単には
戻ってこなかった。誤解もあったが言い訳はしなかった。ただ、君が望むだけ苦しんでやろうと
考えた。

 彼女と別れて過ごした一年の間に作った歌が、4集に収められている。『一年が過ぎれば』
もう本当に忘れなければならないという気持ちで、酒を飲み、部屋に入って作った。
4時間程で歌詞を書いたが、また泣いた。時間が流れること自体が苦痛になり得ることを
初めて経験した。会えないために彼女の鮮明な姿が段々忘れられていくことが怖かった。
ああ、本当に遠ざかっていくんだ。本当に会う事もできないのだ。その状況を受け入れる
ことが怖かった。時が私から希望を奪っていくのだと考えると腹が立った。だから最初の
歌詞は、「時が速く流れ、罪の無い時計まで壊して」だ。

時の流れが速さを増し、罪のない時計までも壊し
愛した日々を逆に数えながら、今もあなただけを待っている
僕達は多くの日々を共に過ごし、多くの道を共に歩いた
そんな時間たちをたどりながら、記憶を蘇らせる

一年が過ぎれば、キスをした記憶も忘れ、さらに時が過ぎれば、声もはるか遠くに忘れ
僕一人が、青い春と、白い冬の中で、思い出達と共に生きても
10年経てば、僕も疲れてあなたを忘れ、さらに時が過ぎれば、もう愛することは出来なくなる
たった一日もやり過ごせずに、別れたあの日を生きているのに

時の流れが速さを増し、薄くなったカレンダーさえも覆ってしまい
してあげられなかった誕生日のお祝いをしてあげようと、あなたの写真にプレゼントをする
できなかったことがありすぎて、あげられなかったこともありすぎて
全てしてあげると言っていた嘘も、もう二度とつくことはできないけれど

一年が過ぎれば、キスをした記憶も忘れ、さらに時が過ぎれば、声もはるか遠くに忘れ
僕一人が、青い春と、白い冬の中で、思い出達と共に生きても
10年経てば、僕も疲れてあなたを忘れ、さらに時が過ぎれば、もう愛することは出来なくなる
たった一日もやり過ごせずに、別れたあの日を生きているのに

あなたが戻ってくる日が今日なのかもしれないと、いつも慌てて目を覚まし
あなたが去ったあの日に着ていた服を取り出しては、あなたを迎えに出かける

一年が過ぎれば、キスをした記憶も忘れ、さらに時が過ぎれば、声もはるか遠くに忘れ
僕一人が、青い春と、白い冬の中で、思い出達と共に生きても
10年経てば、僕も疲れてあなたを忘れ、さらに時が過ぎれば、もう愛することは出来なくなる
夢でいいから、あなたを抱いて、残された愛をしてみても

一年の間、キスをした記憶も忘れ、辛くてもなんとかして声も忘れる
僕がまた青い春と、白い冬の中で、幸せに生きても
君を見送った道さえも踏むことはしない、あなたに似た人を憎んでしまうかもしれない
またあなたの消息が聞こえてきたら耳をふさいでも、あなたが幸せである事を願う



 
そして、とうとう彼女を引き止めるための最後のコンサートを準備した。彼女のために。
私の歌を聞きに来る一万の人をだましたコンサート。3集の活動中に行った最初であると
同時に最後のコンサートを、私は彼女に捧げた。そして君を引き止めるための公演だから
必ず見に来て欲しいと頼んだ。 

 コンサート企画チームもまんまと騙した。今までだれも試みることがなかった悲しい
コンサートをやりたいと思った。コンサート状況は実際の状況ではなく、エンディングの
時に全て嘘なのだと観客達に言うと約束してコンサートを準備した。公演は終始泣きながら
進行した。今考えれば私の音楽を聴きに来たファンの人たちに本当にすまないことをしたと
思っている。 ノリのよい曲を歌う時も、涙を隠すことができないほどに没頭していたのだ。

 
彼女を引き止めるための最後のコンサート
 「僕はもう君を忘れるよ。今から君との記憶ははいんだ。」
 コンサート大型スクリーンの中で男は泣きながら言った。
 女を引き止めるために男は一万人のファンをだました。


 だが最後まで彼女はコンサートを見に来なかったし、私ももう心をたたんだ。
彼女は去り、去った人を愛するのはやめようと誓った。もちろん私の心は依然として
彼女を恋しがるが・・・だが、再び彼女から連絡が来た。今日本にいて、アメリカに
留学に行くとのことだった。死ぬまで韓国には戻らないのだと言った。心臓が崩れ落ちた。
これで本当に二度と会えなくなるのか?

 その時初めて一人で外国へ行った。公演でマネージャーと同行したことは何度かあったが
一人で外国へ行ったことはなかった。だが、慌しさのせいで怖さもなかった。日本語も
ろくにできないのにどうやって彼女がいるところまでたどり着けばよいのかわからなかった。
結局彼女と一緒に帰国した。

 もうこれくらいなら、ストーリーは終わらなければならないのではないか?ドラマの
最終回のようにだ。だが二人の関係は、また繰り返しとなった。けんかは段々激しくなり
頻繁になった。当時私たちはまるで磁石の極同士のようにお互いを追いやるように、憐れな
ほどにけんかした。もうお互いを解き放してあげなければならないと感じた。お互いに対する
信頼が段々消えていっていたから。

 そうやってひどい愛の中で、彼女と別れた。彼女は韓国を離れ、しばらくした後
結婚したという知らせをよこした。彼女はなぜ私に結婚のことを知らせたのだろうか?
私には「これでほんとうにあなたとは終わり」という言葉に聞こえた。いつまでも手放すことが
できずにつかんだままの私に対する、彼女の最後の辛いプレゼント。

 本当に完璧な女性だった。私にはもったいないほどの。ひとつ不足していたとしたら、
必要以上に私だけを愛してくれたこと。自分のことをもう少し大事にすればよかったのに。
そうすれば私たちの愛の結末が変わっただろうか?最初の一年は幸せで、その後の何年かは
苦痛と別れの連続だったが、それでも幸せだった。彼女が完全に去らずにそばにいるという
事実だけでも幸せだった。

 私にクールな愛というものはなかった。自分の感情をずるずると流しながら、彼女にすがる、
そんな愛ばかりだった。一体愛しているのに、クールでいるということはどういうことか?
彼女が私を愛することより、私が彼女をはるかにもっと愛しても、プライドなんてものは
傷つきはしないのに。本当の愛は絶対にクールになれない。愛とは「クール」になれないことを
わからせることが、本当の愛だ。

 最後だ。頭のてっぺんから足の先まで、あふれるほどに愛することは私の人生で、
彼女が最初であり最後だ。もうできない。二度とは。もしも人の体に見えない心臓が
いくつか動いているのなら、私は自分の体を動かしている心臓だけを残しておいて、
そして残りは全て使ってしまった。彼女と付き合いながら一つずつ全て割れてしまった。
付き合っては別れながら。傷ついては愛しながら。一つはあまりに幸せすぎて躍っていた
心臓が砕けて、一つは私がとても傷ついて破裂させて・・・・そうやって一つずつ
砕けていった。これからも私は人を愛するだろうが、私にとって愛と言えるのは、彼女
だけだ。もう残っている心臓もないのだから。
 
 彼女は今も男の歌を聴いているだろうか?
 
                                                                                                             訳 : green
 
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最終更新日 : 2019-06-08

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