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2012-04-27 (Fri)  11:57

「科学と科学者のはなし」寺田寅彦エッセイ集

amazonが「あなたにおすすめの本があります」といって、私に紹介してくれた(笑)
岩波少年文庫の、「科学と科学者のはなし」 という本です。
(多分、児童文学なんかもよく検索していたので・・・)
 
かつては科学者になりたい、なんて言っていたけんちゃんが興味持ってくれるかな~~と
思って、買ってみました。
 
寺田寅彦さんて、どんな人かよく知らなかったんです。
「ものを書く人だよな~~~」、それくらいの認識。
この方、物理学者さんであり、俳人でもあるんですね。
夏目漱石さんとも親交が厚かったようで・・・・
 
あの、「天災は忘れた頃に来る」というのは、
寺田寅彦さんのお言葉だそうです。
 
 
で、内容はといいますと、
日常生活の中で、ふと疑問に思ったこと、気になったことを
とことん、調べて研究して、科学的に分析する・・・
みたいなことです(笑)
 
たとえば・・・
電車の混雑について、
混雑した電車と、そうでない電車は、ある一定の法則をもって
やって来る、とか、
 
金平糖はなぜあんな形をしているのか、 とか、
 
蓑虫の蓑を全部はぎとって、細かくちぎった布切れと一緒にマッチ箱の中にいれておいたら、
はたして、布切れで蓑を作るのか、とか
 
とんぼの体の向きを支配する要因は何か、とか・・・・・
 
そういう課題を、地道に地道に調べるんです。
 
子ども達いわく、「この人、相当暇なんだね~~~~~」
たしかに!!(笑)
でも、科学者といわれる人は、こういう、普通の人だったら「どうでもいいよ、そんなこと」って思っちゃう
ようなことを、「調べられずにはいられず」に、「探求せずにはいられない」んでしょうね~~~
こういう地道な作業から、偉大な発見や、重要な法則を見出すんでしょうね。
科学は身近にころがってるってことです。
 
ただし、日本語がめちゃくちゃ難しい!!
私が読んでても、「意味がまったくわからん!!」単語が出てきます。
聞いてる子ども達は、それこそ「??????」です。
下の子なんか、聞いてるうちに、すやすや寝入ってしまうことも(笑)
 
 
最後に・・・・
このエッセイ集の中から「津浪と人間」の中の一節を紹介します。
科学が今日のように発達したのは、過去の伝統の基礎の上に、時代時代の経験を丹念に
克明に築き上げた結果である。それだからこそ、台風が吹いても地震が揺すっても
びくとも動かぬ殿堂ができたのである。二千年の歴史によって代表された経験的基礎を
無視して、よそから借り集めた、風土に合わぬ材料で建てた仮小屋のような新しい哲学
などは、よくよく吟味しないとはなはだ危ないものである。それにもかかわらず、うかうかと
そういうものに頼って脚下の安全なものをすてようとする、それと同じ心理が、正しく
地震や津浪の災害を招致する、というよりはむしろ、地震や津浪から災害を製造する
原動力になるのである。 津浪の恐れのあるのは三陸沿岸だけとは限らない、寛永・
安政の場合のように、太平洋沿岸を襲うような大がかりなものが、いつかはまた
繰り返されるだろう。その時にはまた、日本の多くの大都市が大規模な地震の活動
によって将棋倒しに倒される「非常時」が到来するはずである。それはいつだかは
わからないが、来ることは来るというだけは確かである。今からその時に備えるのが
何よりも肝要である。・・・・・              (1933年5月)
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最終更新日 : 2019-06-08

No title * by -
寺田寅彦さん、私も名前だけは知ってました(^^ゞ

科学者と俳人だったんですね。
あの、「天災は忘れたころにやってくる」というのは、この方が作ったんですね。
こんなに有名なのに、誰かが作ったなんて知らない人がほとんどですよね。

ほんとに、地道ですよね(笑)
きっと、小さい時から、「どうして?」という疑問が人一倍強かったんでしょうね。

エッセイ集、その時代に、すでに今を見通してますよね。
すごいですね!

うちの息子にも薦めてみたい本ですね♪

No title * by Tatsu
やはり戦前の文ですからね。
原文のままで現代風の仮名遣いに直しただけでは難しいと思います。
大人向きだと思うし、僕も眠れない夜に読んでみたい作品です。^^;

No title * by green
ひまわりさん、この本のカバーには、「地震・火山・気象など、自然災害の多い日本の防災について数々の提言を行った」と書いてありました。
上で紹介した分、現代にも十分あてはまりますよね。
日本語がかなり難しいですが、いろんな意味で勉強になるかと思います^^

No title * by green
Tatsuさん、難しい単語が出てきたり、表現がやや回りくどかったり^^;
一応、「中学以上」と書いてありましたが、大人でもしっかり理解するのは結構難しいかと思います。
確かに眠れない夜にはよいかもしれません^^

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No title

寺田寅彦さん、私も名前だけは知ってました(^^ゞ

科学者と俳人だったんですね。
あの、「天災は忘れたころにやってくる」というのは、この方が作ったんですね。
こんなに有名なのに、誰かが作ったなんて知らない人がほとんどですよね。

ほんとに、地道ですよね(笑)
きっと、小さい時から、「どうして?」という疑問が人一倍強かったんでしょうね。

エッセイ集、その時代に、すでに今を見通してますよね。
すごいですね!

うちの息子にも薦めてみたい本ですね♪
2012-04-28-22:25 * - [ 編集 ]

No title

やはり戦前の文ですからね。
原文のままで現代風の仮名遣いに直しただけでは難しいと思います。
大人向きだと思うし、僕も眠れない夜に読んでみたい作品です。^^;
2012-04-29-08:35 * Tatsu [ 編集 ]

No title

ひまわりさん、この本のカバーには、「地震・火山・気象など、自然災害の多い日本の防災について数々の提言を行った」と書いてありました。
上で紹介した分、現代にも十分あてはまりますよね。
日本語がかなり難しいですが、いろんな意味で勉強になるかと思います^^
2012-04-29-09:41 * green [ 編集 ]

No title

Tatsuさん、難しい単語が出てきたり、表現がやや回りくどかったり^^;
一応、「中学以上」と書いてありましたが、大人でもしっかり理解するのは結構難しいかと思います。
確かに眠れない夜にはよいかもしれません^^
2012-04-29-09:43 * green [ 編集 ]