緑の光線

Top Page › 本のこと › 「私が語りはじめた彼は」
2013-03-08 (Fri)  09:03

「私が語りはじめた彼は」

「私が語りはじめた彼は」    三浦しをん 著
三浦しをんさんの小説、もちろん初めてです。
私、三浦しをんさんって、勝手に「男の人」だと想像しておりました。
女性だと知ったのは、つい最近です(笑)
「舟を編む」で話題になったときも「男の人」が書いた小説だと思い込んでいました。

 
しかもこの方、1976年生まれの36歳なんですね~~(お若い!!)
 
さて「私が語りはじめた彼は」ですが・・・・・
 
最初、ちょっぴり仰々しい比喩表現に慣れなくて、
今ひとつ入り込めなかったのですが、
読み進めていくうちに、
ストーリーにも、日本語の文体にも、どんどん引き込まれて
いきました。
 
この小説は、「村川先生」というある男性に、
妻、息子、娘、愛人、などなど様々な登場人物が、
ある意味、振り回され翻弄されていく、その姿を描いた作品
なのですが・・・・・
 
まあ、なんといいましょうか・・・・
人の心というのは、自分勝手で、強そうでいて、強いからこそ弱くて・・・
だいたい、「人を愛する」って何なのよ~~~なんていう疑問まで沸き起こってしまいました(笑)
親が子を守ろうとする「愛」は理解できても、
血のつながりのない、赤の他人を「愛する」ってどういうこと??
「愛する」って実はものすごく自分勝手なんじゃないの??なんて思ったり。
(あ、小説の内容からずれてしまいそうなので、この辺でやめますが)
 
一番心に残っているのが、「予言」。
高校生の呼人(よひと)について書かれています。
男子高校生の心情をこれだけリアルに書けるなんて、ほんとうに三浦しをんさんって女の人?
と、ふたたび三浦しをんさんが男なのか、女なのか、わからなくなってしまいました。
父親が家を出て行った、という事実を、きちんと受け止められないでいる
男子高校生の、あやふやな心理状況が、痛いほどよく伝わってきます。
 
この小説のおもしろいところは、肝心の「村川」という男の正体が不明なところ。
案外、つまらない人間だったのかも・・・なんて思ったり。
 
小説の冒頭に紹介されている二千年以上前の、ある皇帝のお話。
臣下と密通していた妃に、それはもう残酷な方法で罰を下す・・・・
このエピソードが、背筋も凍るほど、恐ろしかったです。
やっぱり「愛する」って恐ろしい!!!
スポンサーサイト



最終更新日 : 2019-06-08

No title * by black1953fusa
本が大好きなブラック!読んでみたくなりました。
図書券もあるから・・・・・、忘れないようにメモしました。

No title * by -
う~ん・・確かに「愛する」ってどういうことなんでしょうね!
息子を愛するのと、他人を愛するのってやっぱり違う気がしますよね!

男子高校生の心理をかけるなんて、凄いですね!
私は、実の息子でも、何考えてるのかわからないのに・・(笑)

No title * by green
ブラックさん、本がお好きなんですね・・・
私はこういう現代小説を久しぶりに読みました。
読み応えのある文章でした・・・

No title * by green
ひまわりさん、子供への愛情は、自己犠牲ですよね・・・
他人を愛する、特に男女関係の場合、どうしても利己的になってしまうような・・・

私、息子の考えていることはわかるのですが、悪いところを改めようとしない、その行動が理解できません(笑)

Comment







管理者にだけ表示を許可

No title

本が大好きなブラック!読んでみたくなりました。
図書券もあるから・・・・・、忘れないようにメモしました。
2013-03-08-10:35 * black1953fusa [ 編集 ]

No title

う~ん・・確かに「愛する」ってどういうことなんでしょうね!
息子を愛するのと、他人を愛するのってやっぱり違う気がしますよね!

男子高校生の心理をかけるなんて、凄いですね!
私は、実の息子でも、何考えてるのかわからないのに・・(笑)
2013-03-08-20:40 * - [ 編集 ]

No title

ブラックさん、本がお好きなんですね・・・
私はこういう現代小説を久しぶりに読みました。
読み応えのある文章でした・・・
2013-03-09-21:24 * green [ 編集 ]

No title

ひまわりさん、子供への愛情は、自己犠牲ですよね・・・
他人を愛する、特に男女関係の場合、どうしても利己的になってしまうような・・・

私、息子の考えていることはわかるのですが、悪いところを改めようとしない、その行動が理解できません(笑)
2013-03-09-21:27 * green [ 編集 ]