『英国王のスピーチ』 The King's Speech 2010年 イギリス映画監督 : トム・フーパー出演 : コリン・ファース、 ヘレナ・ボナム=カーター、 ジェフリー・ラッシュ
私は学生の頃から、歴史が苦手だったので、こういう映画は、歴史の知識を得るのに、とても役立ちます。
時は、第2次世界大戦が始まる前です。
イギリス王ジョージ5世の息子、アルバート王は吃音症という障害を抱えているんですね。
王様というのは、国民の前で、堂々と演説をしなければならない。
ですから、吃音症を抱えているということは、大問題なんですね。
で、吃音症の治療にあたったのが、オーストラリア出身のライオネル・ローグという言語療法士。
(オーストラリアは1901年にイギリスから独立)
彼は、治療にあたるとき、対王族、ではなく、対ひとりの人間としてアルバート王と向き合うんです。
王室と市民、医師と患者ではなく、人と人との関係を築こうとするのです。
(それが、いつしか友情関係に変わるのですが・・)
ジョージ5世の後を継ぎ、アルバート王子はジョージ6世として即位します。
そして、イギリスは、ドイツのポーランド侵攻を受けて宣戦布告、第2次世界大戦が始まります。
この時、実際のニュース映像が流れるのですが、
私は、動くヒトラー(演説しているヒトラー)を初めて見たような気がします。
第2次世界大戦が始まったことを受けて、ジョージ6世は、国民の前で演説をします。
ローグに支えられながら、見事な演説を披露するんですね。
コリン・ファースという俳優さん、私、お初かと思いきや、
『イングリッシュ・ペイシェント』『恋に落ちたシェイクスピア』にも出ていたとか・・・
吃音の演技は難しかったかと思いますが、それを克服しなければならない苦しみがよく伝わってきました。
(アカデミー賞で、主演男優賞も受賞していますし)
当時のイギリスの雰囲気を知れたり、歴史の流れを再確認できたり・・・
やっぱり映画はいいですね!
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最終更新日 : 2019-06-08