緑の光線

Top Page › 本のこと › 『何者』 朝井リョウ
2015-12-16 (Wed)  12:06

『何者』 朝井リョウ


『何者』  朝井リョウ

読後の感想・・・・
パンチを食らった気分? です(笑)

就職活動に翻弄される大学生たちの日常を描いているのですが、
SNSを駆使している・・
ていうか、
SNSで自分がどんな人間なのかを発信し続ける若者たち・・





自分がどんな人間なのかをわかってもらおうとするわけですから、
そりゃどうしても、自分を飾ってしまいますよ。
Twitterとブログでは形式が違いますが、私だってブログに自分のことを書くときは、
「よく見せよう」という意識が働くことは否めません。
ましてやTwitterというのは、文字数が決められているわけですから、
少ない言葉で表現しようと思えば・・・ねえ・・・

そういう部分を差し引いたとしても、
やっぱり「なんとなく鼻につく」発信もあったりします。

○○をしている自分、○○さんと会っている自分、○○を聴いている自分、○○を読んでいる自分・・・
それだけにとどまって、そういう自分が何を考えたのかが伝わらない発信もある。

小説の中で、瑞月が言います。
「少しでいいから自分の中から出そうよ」 (←うろ覚えです・・確かこんなことを言ったような・・・)

何者かになろうと必死になっている・・・
面とは向かって言えないことを裏アカウントでしたり顔でつぶやく・・・

そんな人たちの痛いところをどんどんついてくるような小説です。

いやあ、ほんとに痛いんですよ・・読んでいると(笑)


自由に自分を表現できる社会・・・
自由な分だけ、裏側から縛られているような窮屈な部分もあるような気がします。

SNSを駆使して、就職活動の波に乗り遅れないようにしなければならない大学生・・・たいへんだな~~~
うちの子は大丈夫なんだろうか・・・・

スポンサーサイト



最終更新日 : 2019-06-08

Comment







管理者にだけ表示を許可