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2016-02-12 (Fri)  12:23

『審判』   カフカ

『審判』   カフカ

カフカといえば、『変身』が有名ですよね。
その『変身』すら読んだことのない私が、いきなり、長編『審判』に挑戦です!

きっかけは、JIMMY(44 MAGNUM)のブログなんですけどね(笑)
JIMMYさんが、1月のブログの記事で、オススメの本として、カフカの短編を取り上げてまして・・・
若い時にハマって、中年になってまたマイブームになったとか・・・
(ああ、JIMMYに「中年」という言葉が似合わない!!)

JIMMYさんがおススメしてくれるものであれば、やっぱり読んでみたいというのがファン心理(笑)

それで図書館で借りたのが、この『審判』でした。
貸出延長しまくって、2か月かけて読みました


いや~~~怖かったです。
なんというか、読んでいる間は、気味の悪い、不思議~~
な夢を見ている気分でした。

夢の中って、不思議な場所が出てきたり、知らない場所なのに、まるで道を知っているかのようにすたすた歩いていって・・・みたいな感覚になったりしません?
そんな感じです。

ある朝、突然自分が逮捕されていると知らされる・・・
自分だけが知らず、なぜかみんな逮捕のことを知っている・・・
だけど、なぜ逮捕されているかはわからない・・・・

逮捕されてまった主人公Kは、逮捕された日から、自分の状況をよくしようとあれこれ動きまわるのですが、
一向に状況は変わらず・・・・

ていうか、なぜ逮捕されたかもわからないのに、逮捕されている、という見えない壁みたいなものに
どんどん追い詰められていってしまうんですよね。

多分、この作品が書かれたころの、社会体制とか、そういうものが大いに関連していると思うのですが、
私は、読んでて、主人公Kに若干イライラしました(笑)
自分に罪の意識はなく、自分は逮捕される理由がないというのであれば、
もっと堂々としていればいいじゃん!!
別に拘束されているわけでもなく、勤めにも行けてる。
だったら、自分からわざわざ審理会に出向いたり、弁護士に相談しに行ったりしなきゃいいのに!
たまに自分が逮捕されていることを認めるような発言なんかもしたりして・・・
ま、それが見えない力に追い詰められる人間の姿なのかもしれませんが・・・・

終盤で、カフカの短編『掟の門』が挿入されるシーンがあります。

実は、この『審判』と同時進行で、短編集も読んでまして、『掟の門』も読んでいました。
一度読んだだけじゃ、なんのことだかさっぱり意味がつかめなのですが、
『審判』では、主人公Kと、僧が、この『掟の門』について議論するんです。
ここ、非常に興味深かったです。


実は、この『審判』ですが、原題はDer Process でして、もともとの意味は「訴訟」なんだそうです。
ですが、日本で最初に翻訳された方が「審判」という題名にしたことで、日本では『審判』が定着しています。
しかし、あえて「訴訟」というタイトルで翻訳されているものもありまして、
ただいま、その『訴訟』を読んでいるところです。

最初に読んだ、岩波文庫版の『審判』と、
丘沢静也氏翻訳の『訴訟』の違いを感じながら読んでみようと思います。





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最終更新日 : 2019-06-08

No title * by はなまめ
カフカは「変身」しか読んだことがないのですが、独特の世界にいきなり読者を放り込むのは、この「審判」も同じなのですね。
翻訳の違いも楽しんでいらっしゃるのですね~。
実際、訳によって色味が違って見えますよね。

No title * by green
はなまめさんは、『変身』をお読みなんですね。
「ある日突然・・」というパターンは同じみたいですね。
『変身』も是非読んでみようと思います!

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No title

カフカは「変身」しか読んだことがないのですが、独特の世界にいきなり読者を放り込むのは、この「審判」も同じなのですね。
翻訳の違いも楽しんでいらっしゃるのですね~。
実際、訳によって色味が違って見えますよね。
2016-02-16-09:10 * はなまめ [ 編集 ]

No title

はなまめさんは、『変身』をお読みなんですね。
「ある日突然・・」というパターンは同じみたいですね。
『変身』も是非読んでみようと思います!
2016-02-17-08:16 * green [ 編集 ]