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2018-04-27 (Fri)  09:32

『たのもしき日本語』吉田戦車・川崎ぶら

『たのもしき日本語』 吉田戦車・川崎ぶら


以前、ここでご紹介した、『ことばの分析から学ぶ科学的思考法』の著者、畠山雄二先生が、
同書の巻末で、お薦め本として挙げていた中の一冊です。

畠山先生いわく、「つまらない言語学の本を50冊読むならこの本を寝ころんで、でも舐めるように1回だけ読む方がずっとためになる」のだそうです。






それは本当かどうかわかりませんが(笑)、とても楽しめました。
吉田戦車、川崎ぶら、お二人とも、初めて聞くお名前でした。
吉田戦車さんは漫画家だそうで、川崎ぶらさんは、漫画の原作などを書かれている方のようで・・・

おふたりが、あいうえを順に日本語を一語ずつ取り上げ、その言葉について深く語り合う、という本。
その言葉が持つ意味にとどまらず、言葉が人に与えるイメージ、影響力みたいなものを、
ああでもない、こうでもないと、おふたりが熱く語り合っています。

普段何気なく使っている言葉でも、「なぜそういう言葉なんだろう」みたいな言葉ってありますよね。
例えば、「ろくでなし」
「ろくでなし」が、どういう場合に使われるのか、だとか、
「ろくでなし」の「ろく」って何なのか、だとか、そういうことを検証しています。
所々に描かれている吉田戦車さんのイラストが笑いを誘います。
電車やバスの中で読んでたら、思わず吹き出して恥ずかしい思いをするかもしれません(笑)

第二章の、「たのもしき外来語」もなかなか面白かったです。
特にオランダ語・・・
江戸時代には、オランダ語を学ぶお役人さん、学者さんもいらっしゃったわけで、
日本とはお付き合いの長い言語ですよね。
ですから、オランダ語が語源の日本語もたくさんあります。
たとえば、「ズック」。
「ズック」というと、私たち世代は、子どものころに履いていた、布製の靴が頭に浮かびますよね。
きっと今の若い人に「ズック」なんていっても、「何それ?」って言われそうですけど。
元々「ズック」というのは、「亜麻糸や木綿糸などの太いより糸で織った厚い布」という意味だそうで、
つまい、「ズック」は素材だったんですね。
その素材で作られた布製の靴が、いつしか「ズック」になったんですね~~

あと、びっくりしたのが、「ノルマ」という言葉・・・
「ノルマ」って聞くと、あんまりいい気持ちにはならないですよね。
なんだか押し付けられているような、嫌~~な気持ちにさせられるような言葉ですよね。
これ、語源はロシア語なんですが、「規範」「規定量」といった意味の言葉のようです。
この言葉、旧ソ連で労働者に課せられた労働の基準量、として使われていたそうです。
そして、シベリアに抑留された日本兵が日本に持ち帰り、その後日本で広く使われるようになったのだとか・・
そんないきさつがあったなんて、知りませんでした。

とまあ、いろいろ学べたりもする、楽しい本です。

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最終更新日 : 2019-06-08

No title * by おんだなみ
吉田戦車、結構好きな漫画家です。
図書館で検索したら蔵書されていたので、早速予約しました。
知っている様で知らない言葉の由来を知るのは楽しいですね。

No title * by green
予約されたのですね!!
お好きな漫画家さんの本なら、余計に楽しめそうですね~~
雑学が楽しく身に付きます♪

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No title

吉田戦車、結構好きな漫画家です。
図書館で検索したら蔵書されていたので、早速予約しました。
知っている様で知らない言葉の由来を知るのは楽しいですね。
2018-04-28-09:51 * おんだなみ [ 編集 ]

No title

予約されたのですね!!
お好きな漫画家さんの本なら、余計に楽しめそうですね~~
雑学が楽しく身に付きます♪
2018-04-30-14:10 * green [ 編集 ]