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2018-05-09 (Wed)  09:47

『甘い生活』

『甘い生活』   La Dolce Vita    1960年 イタリア・フランス合作
 監督 : フェデリコ・フェリーニ
 出演 : マルチェロ・マストロヤンニ、アニタ・エクバーグ、アヌーク・エーメ・・・

この映画、私が東京に出てきて、初めて映画館で観た映画です(およそ27年前の話・・)。
東京に出てきて、映画を観ようと思ったら、映画館の入り口に長蛇の列ができてて、
「東京では、映画を見るのにも並ぶんだ」と驚いたことを覚えています。
確か、有楽町のマリオンだったかな・・・(でも今はもうないんだよね)
並んで映画を観る、ということに慣れていない私は、銀座マリオンを諦め、
銀座の街をふらふらしていて、小さな映画館を見つけました。
それが、「銀座文化劇場」で、そこで、この『甘い生活』を見たのでした。
(並ばずにすぐ見れたので・・)

「銀座文化劇場」は、1と2の二つの映画館から成っていて、
ひとつは、古いハリウッド映画や、古いヨーロッパ映画を上映してて、
もうひとつは、大衆向けではないけれども良質の映画(私的には)を上映してたように思います。

毎週金曜日がレディースで―だったので、週末、仕事が終わると、
ここで古い映画を観るのがとても楽しみでした。
今は、シネスイッチ銀座と、名前を変えているようです。
















これは、そのとき買ったパンフレット、そして映画のチケット・・・
働いている頃、週末に映画を観るのが何よりの楽しみで、
こうやって前売りを買っては、映画を観てました。
その時の映画のチラシや、映画のチケットは、どうしても捨てられず、大事にとっています。

本題に入ります(笑)
『甘い生活』・・・まあ、一言で言って、「ようわからん」映画です(しかも長い!約3時間)。
このパンフレットの、解説の一行目には、こう書いてあります。
フェリーニの最高傑作であるばかりか制作当時、社会的事件ともなった画期的大作「甘い生活」・・・
キリスト像がロープに吊られて、空を飛んでいるシーンから始まります。
それを人々が見上げて、「ねえ、キリスト像よ!」なんていってきゃーきゃー騒いでいる・・・
主人公のマルチェロは、ジャーナリストなんだけど、ゴシップネタばかりを追っている・・・
同棲している彼女がいるにもかかわらず、他の女と関係も持つ・・・
パーティで乱痴気騒ぎをしたり、同棲中の彼女と口げんかしたり・・・
ラストは、海岸に怪魚が打ち上げられていて、なんともいえない虚無感が漂う・・・

とにかく、ちゃんとしたストーリーというものがなくて、いろんなエピソードの連続。
ただ、見ていると、「不毛」「退廃」といった言葉が頭に浮かんできます。
なんともやりきれない気持ちになります。
おそらく1960年当時のローマ社会が背景にあるんでしょうけど・・・・

この作品の中に、マルチェロとともに、ゴシップネタを追うカメラマン、パパラッツォという男が出てきます。
もしかして、現在使われている「パパラッチ」は、この「パパラッツォ」から来ているんじゃないかと思ったら、
やっぱりそうみたいです。

よくわからん!けど、なぜか惹かれてしまう、そんな映画です。
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最終更新日 : 2019-06-08

No title * by green_green
こんにちは。とりあげていただく作品が好きな作品、私自身にとっても印象深い作品が多く、映画のレビュー記事がアップされると楽しく読ませてもらっています。フェリーニの「甘い生活」~、私もgreenさんとほぼ同時期に観ました!といってもレンタルビデオでしたが(^-^;
豊かな生活の中にある「倦怠」「退廃」を感じる作品ですよね。最後のシーンで映し出される海に打ち上げられた怪魚は、快楽ばかりを追求し堕落した生活を送る彼ら自身の姿だという強烈な批判だと、当時映画の解説で読んだことがありました。
マストロヤンニらがみせる享楽の生活シーンは今の時代をみていてもなんだか通じるものがあり、科学技術は進歩しても人間自身というのは進歩しないものなんだなあ・・・と感じます。
20年ほど前は良質の作品を上映するミニシアターが数多くありましたがあまりお客さんが入らないので閉館が続いていますね。これも残念な傾向です。

No title * by green
Greenさんにこんなにたくさんコメントを書いていただいて嬉しい限りです!
乱痴気騒ぎの後の怪魚のシーンは、インパクト強いですよね。
何のお構いなしにカメラマンがシャッターを切るシーンなんかを見ると、
今とあんまり変わりないな~~って確かに思います。
最近は映画館になかなか行けなくなりましたが、代わりにNHKBSで放送される映画を楽しみにしています。

No title * by おんだなみ
私も東京に上京した時、映画を見るなら、有楽町マリオン!と決めていたのですが、
初めて入る時は、かなりドキドキしました。
「甘い生活」は見てませんが、3時間は、さすがに今は見れないです。

No title * by green
おんだなみさん、今回は自宅で見たので、休み休み見ることができましたが、
映画館でぶっ通し3時間はきついかもです(笑)

No title * by みこぴょん
はじめまして。
有楽町マリオン、懐かしいです。
私はここでみたマルチェロ・マストロヤンニの「黒い瞳」が物凄く良くて、その日2回続けて見て、数日後母を誘って、母とも2回続けて見ました。
ニキータ・ミハルコフ監督の伊・ソ合作でした。

シネスイッチにも何回か行ってます。
最近映画はあんまり観ないけど、また行きたくなってきました。

No title * by green
みこぴょんさん、はじめまして!
『黒い瞳』知りませんでした。1987年の作品なのですね。
機会があれば是非見てみようと思います♪
シネスイッチになってから、行けていません。たまには銀座で映画を観たいな~~と
思います。

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No title

こんにちは。とりあげていただく作品が好きな作品、私自身にとっても印象深い作品が多く、映画のレビュー記事がアップされると楽しく読ませてもらっています。フェリーニの「甘い生活」~、私もgreenさんとほぼ同時期に観ました!といってもレンタルビデオでしたが(^-^;
豊かな生活の中にある「倦怠」「退廃」を感じる作品ですよね。最後のシーンで映し出される海に打ち上げられた怪魚は、快楽ばかりを追求し堕落した生活を送る彼ら自身の姿だという強烈な批判だと、当時映画の解説で読んだことがありました。
マストロヤンニらがみせる享楽の生活シーンは今の時代をみていてもなんだか通じるものがあり、科学技術は進歩しても人間自身というのは進歩しないものなんだなあ・・・と感じます。
20年ほど前は良質の作品を上映するミニシアターが数多くありましたがあまりお客さんが入らないので閉館が続いていますね。これも残念な傾向です。
2018-05-09-13:42 * green_green [ 編集 ]

No title

Greenさんにこんなにたくさんコメントを書いていただいて嬉しい限りです!
乱痴気騒ぎの後の怪魚のシーンは、インパクト強いですよね。
何のお構いなしにカメラマンがシャッターを切るシーンなんかを見ると、
今とあんまり変わりないな~~って確かに思います。
最近は映画館になかなか行けなくなりましたが、代わりにNHKBSで放送される映画を楽しみにしています。
2018-05-10-21:21 * green [ 編集 ]

No title

私も東京に上京した時、映画を見るなら、有楽町マリオン!と決めていたのですが、
初めて入る時は、かなりドキドキしました。
「甘い生活」は見てませんが、3時間は、さすがに今は見れないです。
2018-05-12-06:04 * おんだなみ [ 編集 ]

No title

おんだなみさん、今回は自宅で見たので、休み休み見ることができましたが、
映画館でぶっ通し3時間はきついかもです(笑)
2018-05-14-12:39 * green [ 編集 ]

No title

はじめまして。
有楽町マリオン、懐かしいです。
私はここでみたマルチェロ・マストロヤンニの「黒い瞳」が物凄く良くて、その日2回続けて見て、数日後母を誘って、母とも2回続けて見ました。
ニキータ・ミハルコフ監督の伊・ソ合作でした。

シネスイッチにも何回か行ってます。
最近映画はあんまり観ないけど、また行きたくなってきました。
2018-05-18-14:03 * みこぴょん [ 編集 ]

No title

みこぴょんさん、はじめまして!
『黒い瞳』知りませんでした。1987年の作品なのですね。
機会があれば是非見てみようと思います♪
シネスイッチになってから、行けていません。たまには銀座で映画を観たいな~~と
思います。
2018-05-19-21:25 * green [ 編集 ]