とっても悲しい映画です・・・
どうにもやりきれないというか・・・
この映画の原題 Des Gens Sans Importance ですが、重要性のない人々、という意味です。
(タイトルからして暗い!)
この映画が示す「不幸」の背景は、やっぱり貧しさかな・・・・
主人公のジャンはトラックの運転手で、労働環境も悪い。
家に帰っても奥さんはいつも不機嫌そうだし・・きっと奥さんが不機嫌なのも、貧しさのせいかもしれない。
ジャンと恋をする女性クロも、国道沿いのドライブイン(レストラン兼宿屋)でウェイトレスとして働いている。
周りにはなんにもなくて、お客の相手をする毎日。 街で働きたくても仕事がない。
そんな二人が恋に落ちてしまうのもわかる気がする・・・
ふたりの未来には希望がないことが、映画を観ていてもひしひしと伝わってきて、
見ていてすごく辛くなります。
クロの容態が悪化してしまい、ジャンが助けを呼ぶために、車の中にクロひとりを残してトラックを降りて
行ってしまうシーンがあるのですが・・・
トラックにひとり残されたクロ。
真っ暗闇で、荷台に積んでいる牛が「モー、モー」と鳴くんですね。
その時のクロの恐怖心、不安、心細さみたいなものが、荷台の牛の鳴き声と相まって、
見ている方をも辛くさせます。
重要性のない人、なんていないのにな・・
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最終更新日 : 2019-06-08
No title * by green_green
あらすじを読んでいるだけで胸が痛くなります。
私がこの作品をみた時、まだ20歳そこそこ。
多分、そこまで映画のメッセージを理解していませんでした。
格差が広がる今の時代の世相ともかぶる気がします。
いまこの映画をみたら自分は何を感じるのか、どこに共感するのか・・・とても観たくなりました。
いつも素敵なレビューを読む機会を作って下さりありがとうございます♪
私がこの作品をみた時、まだ20歳そこそこ。
多分、そこまで映画のメッセージを理解していませんでした。
格差が広がる今の時代の世相ともかぶる気がします。
いまこの映画をみたら自分は何を感じるのか、どこに共感するのか・・・とても観たくなりました。
いつも素敵なレビューを読む機会を作って下さりありがとうございます♪
No title * by おんだなみ
何か、今の気持ちにピッタリな感じの映画です、
人生って、ホント辛い事の方が多い気がします、
でも、それだから少しの明かりが、とても輝いて見えるのかもです。
貧しくても明るくと言うのは、難しいです。
人生って、ホント辛い事の方が多い気がします、
でも、それだから少しの明かりが、とても輝いて見えるのかもです。
貧しくても明るくと言うのは、難しいです。
No title * by green
あきりんさん、そうですね。。。互いに惹かれ合ったというよりは、心の安らぎを求めあったふたりでしたね。
No title * by green
Greenさん、私もこの映画を最初に見たのは20代でした。そのときは、ここまで辛い気持ちにならなかったような気がします・・・
歳を重ねると、物事の感じ方も変わりますよね。
歳を重ねると、物事の感じ方も変わりますよね。
No title * by green
おんだなみさん、貧しくても心が豊かであれば・・なんていう声もありますが、貧しさゆえにつかめない幸せもやっぱりありますよね。
これは1950年代のフランス映画ですが、今の社会にも通じるところがあるような気がします。
これは1950年代のフランス映画ですが、今の社会にも通じるところがあるような気がします。
音楽も好かったです。
TBさせてください。