緑の光線

Top Page › 暮らしのこと › 実家の母のこと。(その3)
2019-07-16 (Tue)  10:06

実家の母のこと。(その3)

デイサービスの利用がうまくいかなかったのが、4月ごろ・・・
この頃から、母の一日がどんどん前倒しになっていきます。どういうことかというと、寝る時間がどんどん早まり、それに伴い、起きる時間もどんどん早くなっていったのです。
お昼ご飯を食べ終わると、「お風呂、お風呂」とお風呂に入りたがり、(父は、なるべく遅い時間にお風呂に入れようと、あの手この手を使うのですが、母のわがままが激しくなり、母の思うようにさせるしかありませんでした)
お風呂に入ると、寝室の雨戸を閉め、布団を敷き始めます。
ひどいときには、夕方の5時くらいから布団に入ってしまいます。すると当然夜中に目が覚めるわけです。ひとりで目が覚めてひとりで起きる分にはいいのですが、父を起こしてしまうのです。一緒に起きてほしいと・・・
仕方なく父も一緒に起きて付き合います。すると、母はどこかに外出したくなるのです。この頃、父は母を車に乗せ、毎日のように親戚の家に連れて行ってました。親戚の家に行けば、みんな優しくしてくれるので、母はそこに行きたがるのです。
「まだ時間が早いから」「今日は、〇〇さんところは行かれないよ」なんて説明しても母には理解できないし、理解できてもすぐに忘れてしまいます。

そんなある日、父がふと目を離したすきに、母はひとりで家を出てしまったのです。
慌てて、近所を探しますが、どこにもいなくて、とうとう警察に捜索願を出すことに・・・
その日は1時間くらいで自分で帰ってきました。

ところが、ほどなく2度目の家出(徘徊というのでしょうか)です。
今度は待てども待てども帰って来ません。警察も必死に探してくれました。母が家を出てから4時間ほど経って、自宅から約5キロ離れた国道沿いで近くの警察署に保護されたと連絡が入りました。
どうやら親戚の家に行きたかったようで、いつも車で走っている国道をひとりで歩いたようなのです。もうびっくりです。

この頃から、父は施設への入所を考えるようになりました。親戚の伯父や伯母も入所させた方がいいと強く父に勧めていたようです。

私も、とにかく帰らなければと、6月に帰省しました。父から母の様子を聞いてはいましたが、昨年末に帰ったときから、一気に症状が進んでいると実感しました。とにかく父と母を離さなければ、と考えました。

そして、7月に入ってすぐ、3度目の家出(徘徊)です。この日も朝早くに目が覚めた母は、「まだ早いから」という父の説明も聞かずに、父が布団の中でうとうとしている間に、ひとりで家を出てしまったのです。今度も自宅からかなり離れた距離のところで警察に保護されました。このときは、家を出てから、7時間くらい経ってたので、何かあったらどうしよう、事故にあったらどうしようと、気が気ではありませんでした。

そして、父は母を施設に入所させることを決心しました。

元々、先週の1週間、私は帰省する予定だったのですが、ちょど私がいる間に入所することになりました。母にどう説明しよう、父とあれこれ相談しました。施設に入る、なんていっても母は理解できないですし、第一絶対に嫌がることはわかっていたので、入所の2~3日前くらいから、「お母さん、こんど新しい病院ができたみたいだから、そこで検査受けようね」なんて言いながら、お母さんは少しの間入院する、という雰囲気に持っていこうと頑張ってみました。(母には伝わってなかったと思いますが)
入所の当日、予想通り、初めて来る場所に母は不安になり、「帰る、帰る」と言い出しました。
なんとかなだめ、スタッフの人に母をお願いしました。若い男性スタッフが母を部屋に連れていってくれ、母の状態が少し落ち着いたころ、私は母をぎゅっと抱きしめ、「お母さん、私ちょっとトイレに行ってくるね」と言って、父とふたりで部屋を後にしました。もう、無理やり置いてきたという感じです。

こんなふうに母を置いていくようなことはしたくはなかたのですが、仕方ありません。
母もしばらくは辛いかもしれませんが、施設の人に優しくしてもらい、いろんな方と関わりながら暮らしていけば、家で父と二人きりでいるよりは、穏やかな気持ちでいられるのではないかと、そう思うようにしています。

入所当日の夕方遅く、ケアマネージャーの方が施設に母の様子を見に行ってくださいました。
最初、帰る、帰る、と取り乱すようなことがあったらしく、晩御飯も食べない、と言ってたらしいのですが、それでも、何度かスタッフの方がご飯を食べましょうと声をかけてくださり、食事もきちんとできたそうです。母が窓の外をじっと見つめていたので、ケアマネージャーの方が、「何が見えるの?」と声をかけると、「お父さんが来ない」と言ったので、「お父さんは、お仕事でしばらく来れないみたいよ」と言うと、母は「ふ~~ん」と答えたそうです。表情は落ち着いていて穏やかだったそうです。少し安心しました。

どうか、母が施設での暮らしに慣れてくれますように。
私のことなんか、もう忘れていいから、心おだやかに安心して暮らせますように。
スポンサーサイト



最終更新日 : 2019-07-16

No Subject * by いとこいさん
こんばんは
施設に預けられて・・・気持ち複雑ですよね どうぞ穏やかな生活を過ごされることを願っています。
お母さまの体をぐっと抱きしめてあげて・・・たくさん抱きしめてあげてくださいね。
お辛いですね。

我が家の場合も施設に行くと 母がいつも求めてきました。私と離れて寂しかったのだと思っていました。私の仕事中一人になるので 病院の先生の勧めで施設でお世話になることになった母でした。


いとこいさん * by green
確かにとても辛い選択、決断でしたが、父がとても辛そうでした。
これはお母さんにとってベストな選択なんだよ、と父に言いました。(父のためにも)
母の手を握ったり、体をさすったり、ハグをしたり、母とたくさんスキンシップをしました。

辛い決断 * by おんだなみ
辛い決断でしたね。
それでも、このまま家族が疲弊して行く可能性を考えれば、一つの選択だと思います。
お母様も落ち着いて過ごせる事を願うだけです。

* by もも
こんにちは

お辛いですよね
大切な家族の病気は本当に辛いものです
ましてや遠方ですぐ駆けつけることができないところでしたら看病するお父様の事も御心配だと思います
お母様の施設の入所も苦渋の決断かとは思いますが、なんと言っても看護する人の心身の健康があってこそだと思います。

お父様の無理の無いよう、そして何よりお母様が健やかで穏やかに過ごされることを心から祈っています
そしてgreenさんも無理をなさらずお父様とお母様を支えて差し上げてください

おんだなみさん * by green
はい、辛い決断でしたが、現時点ではこれがベストな選択だったと思っています。
周りの方にも、取り返しのつかにことになる前に、と言われました。
もしうまくいかなければ、またそのとき考えたいと思います。

ももさん * by green
はい、とても辛い帰省でした。
ですが、今のままでは父が倒れてしまいそうで、それが非常に心配でした。
辛い選択でしたが、これが父にも母にもよい選択であるよう、今はただ祈るばかりです。
私も悔いの残らないよう、精一杯のことをしたいと思っています。

No Subject * by はなまめ
お辛い決断でしたね。
お父さまの体調も考えると、必要なことなのだと理性で分かっているのと、気持ちはまた別でしょうから…。
お母さまが施設に馴染んで、穏やかに過ごせますように。

はなまめさん * by green
ここ最近、「辛い」「でも仕方ない」のふたつが頭の中をぐるぐるしています。
色々とまだ問題があって、私たち姉妹も父もなかなか落ち着きません。

No Subject * by xiromin
こんにちは。はじめまして。おんだなみさんのところからこちらに寄らせていただきました。
私の父も施設に入っていました。脳溢血で言語中枢がやられてしまって普通に生活ができなくなり、施設に空きが見つかるまでは認知症専門の病院にもいました。外には出られないようになっていて、みんな同じユニフォームをきせられて、まるで監獄のようでした。しかも症状が重い人は寝たきりで奇声を発していたり、そうでなければ暴れまわったりしますから、言葉が上手く話せず文字が書けなくなった(だけの)父をそこに入れるのは本当に辛かったです。でも姉も私も24時間つきっきりでは父のことを看ることができず…。他に選択肢がありませんでした。
でもその病院のスタッフは看護婦さんもヘルパーさんもみんなプロ。父の症状はすごく良くなって、みなさんによくしてもらって、そうこうしているうちに施設が見つかって退院できました(その病院から元気に退院していく人は稀、ということで、父は本当によくしてもらったんだなと実感)。家族で無理して共倒れみたいになるより、プロに任せられる部分はまかせた方がみんなのためにもいいんだと思います。

xirominさん。 * by green
こんにちは。体験談をお聞かせいただき、ありがとうございます。
お父様、よいスタッフさん、医療者に恵まれたようで、本当によかったです。
家族で面倒を見るのが、本人にとっては一番いいことなのでしょうけど、実際、それはかなり難しいですよね。
やはりプロに任せるなり、福祉に頼れるところは頼ったりすることが必要だと実感しました。
実は、まだ記事にはしてないのですが、うちの母は、入所したばかりの施設から、認知症病棟への入院となってしまいました。
入院期間も、まだよくわかりません(短期間での退院は難しいようです)。

No Subject * by greengreen
こんばんは。お母様が施設に入られたとのこと。その日の状況を想像するととても胸が痛みました。実のお母様ですもの・・とてもつらい決断だったのかと。。。
すぐに会いにいける距離ではないのでもどかしい思いを抱えておられるのではないかとも思います。あれから少しは落ち着かれたでしょうか。梅雨明けした今年の夏はとりわけ猛暑・・普通に暮らしているだけでもげっそり疲れてしまいます。greenさんもどうか無理されませんように。

greengreenさん * by green
お気遣いいただいて、ありがとうございます。
母のその後の状況は、後日記事にしようと思っているのですが、
入所した施設での適応障害が強く、実は今入院しています。
入院した病院の対応がよかったのか、今はわりと落ち着いて過ごせているようです。
お盆すぎにまた帰省するので、そのとき母と穏やかな時間を過ごせたらいいなと思っています。

Comment







管理者にだけ表示を許可

No Subject

こんばんは
施設に預けられて・・・気持ち複雑ですよね どうぞ穏やかな生活を過ごされることを願っています。
お母さまの体をぐっと抱きしめてあげて・・・たくさん抱きしめてあげてくださいね。
お辛いですね。

我が家の場合も施設に行くと 母がいつも求めてきました。私と離れて寂しかったのだと思っていました。私の仕事中一人になるので 病院の先生の勧めで施設でお世話になることになった母でした。

2019-07-16-23:09 * いとこいさん [ 編集 ]

いとこいさん

確かにとても辛い選択、決断でしたが、父がとても辛そうでした。
これはお母さんにとってベストな選択なんだよ、と父に言いました。(父のためにも)
母の手を握ったり、体をさすったり、ハグをしたり、母とたくさんスキンシップをしました。
2019-07-17-20:31 * green [ 編集 ]

辛い決断

辛い決断でしたね。
それでも、このまま家族が疲弊して行く可能性を考えれば、一つの選択だと思います。
お母様も落ち着いて過ごせる事を願うだけです。
2019-07-18-07:24 * おんだなみ [ 編集 ]

こんにちは

お辛いですよね
大切な家族の病気は本当に辛いものです
ましてや遠方ですぐ駆けつけることができないところでしたら看病するお父様の事も御心配だと思います
お母様の施設の入所も苦渋の決断かとは思いますが、なんと言っても看護する人の心身の健康があってこそだと思います。

お父様の無理の無いよう、そして何よりお母様が健やかで穏やかに過ごされることを心から祈っています
そしてgreenさんも無理をなさらずお父様とお母様を支えて差し上げてください
2019-07-18-11:07 * もも [ 編集 ]

おんだなみさん

はい、辛い決断でしたが、現時点ではこれがベストな選択だったと思っています。
周りの方にも、取り返しのつかにことになる前に、と言われました。
もしうまくいかなければ、またそのとき考えたいと思います。
2019-07-19-11:12 * green [ 編集 ]

ももさん

はい、とても辛い帰省でした。
ですが、今のままでは父が倒れてしまいそうで、それが非常に心配でした。
辛い選択でしたが、これが父にも母にもよい選択であるよう、今はただ祈るばかりです。
私も悔いの残らないよう、精一杯のことをしたいと思っています。
2019-07-19-11:16 * green [ 編集 ]

No Subject

お辛い決断でしたね。
お父さまの体調も考えると、必要なことなのだと理性で分かっているのと、気持ちはまた別でしょうから…。
お母さまが施設に馴染んで、穏やかに過ごせますように。
2019-07-25-12:23 * はなまめ [ 編集 ]

はなまめさん

ここ最近、「辛い」「でも仕方ない」のふたつが頭の中をぐるぐるしています。
色々とまだ問題があって、私たち姉妹も父もなかなか落ち着きません。
2019-07-25-21:17 * green [ 編集 ]

No Subject

こんにちは。はじめまして。おんだなみさんのところからこちらに寄らせていただきました。
私の父も施設に入っていました。脳溢血で言語中枢がやられてしまって普通に生活ができなくなり、施設に空きが見つかるまでは認知症専門の病院にもいました。外には出られないようになっていて、みんな同じユニフォームをきせられて、まるで監獄のようでした。しかも症状が重い人は寝たきりで奇声を発していたり、そうでなければ暴れまわったりしますから、言葉が上手く話せず文字が書けなくなった(だけの)父をそこに入れるのは本当に辛かったです。でも姉も私も24時間つきっきりでは父のことを看ることができず…。他に選択肢がありませんでした。
でもその病院のスタッフは看護婦さんもヘルパーさんもみんなプロ。父の症状はすごく良くなって、みなさんによくしてもらって、そうこうしているうちに施設が見つかって退院できました(その病院から元気に退院していく人は稀、ということで、父は本当によくしてもらったんだなと実感)。家族で無理して共倒れみたいになるより、プロに任せられる部分はまかせた方がみんなのためにもいいんだと思います。
2019-07-27-15:04 * xiromin [ 編集 ]

xirominさん。

こんにちは。体験談をお聞かせいただき、ありがとうございます。
お父様、よいスタッフさん、医療者に恵まれたようで、本当によかったです。
家族で面倒を見るのが、本人にとっては一番いいことなのでしょうけど、実際、それはかなり難しいですよね。
やはりプロに任せるなり、福祉に頼れるところは頼ったりすることが必要だと実感しました。
実は、まだ記事にはしてないのですが、うちの母は、入所したばかりの施設から、認知症病棟への入院となってしまいました。
入院期間も、まだよくわかりません(短期間での退院は難しいようです)。
2019-07-27-22:39 * green [ 編集 ]

No Subject

こんばんは。お母様が施設に入られたとのこと。その日の状況を想像するととても胸が痛みました。実のお母様ですもの・・とてもつらい決断だったのかと。。。
すぐに会いにいける距離ではないのでもどかしい思いを抱えておられるのではないかとも思います。あれから少しは落ち着かれたでしょうか。梅雨明けした今年の夏はとりわけ猛暑・・普通に暮らしているだけでもげっそり疲れてしまいます。greenさんもどうか無理されませんように。
2019-08-03-20:57 * greengreen [ 編集 ]

greengreenさん

お気遣いいただいて、ありがとうございます。
母のその後の状況は、後日記事にしようと思っているのですが、
入所した施設での適応障害が強く、実は今入院しています。
入院した病院の対応がよかったのか、今はわりと落ち着いて過ごせているようです。
お盆すぎにまた帰省するので、そのとき母と穏やかな時間を過ごせたらいいなと思っています。
2019-08-04-19:55 * green [ 編集 ]