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2019-10-28 (Mon)  12:34

『自負と偏見』 ジェーン・オースティン 著

『自負と偏見』 <Pride and Prejudice>  ジェーン・オースティン 著
P1013156.jpg

文庫本の背表紙には、永遠の名作、と紹介されている本作ですが、今回ジェーン・オースティンの作品を読むのは初めてです。
Pride and Prejudiceは、『高慢と偏見』とも訳されていますよね。
(「自負」と「高慢」とでは、言葉の持つ意味合い、響きがかなり違ってしまうような気がしますが・・・)

読む前は、プライドと偏見が邪魔してなかなか恋が成就しないお話かな~~なんて思っていたのですが、
それだけじゃありませんでした。

このお話には、たくさんの人物が登場しますが、読んでいて、まあ鼻もちならない人たちがたくさん出てきます。
他者を、自分よりも上か下か、自分よりも多く持っているかそうでないか、でしか判断できない人、デリカシーのない物言いしかできない人、などなど・・・
娘の恋愛に必要以上に首をつっこんで、ああだこうだ文句を言う親・・読んでいて、ちょっとイラっとさせられたりもしますが、これには、当時のイギリス社会の状況が大きく関係していることがわかりました。

この小説に出てくる人びとの多くが、ジェントリ(大地主階級)と呼ばれる階級で、一応上流階級とされてはいますが、貴族には属さないみたいで、その格差がはっきりしてたようです。

主人公エリザベスは、ベネット家の次女なのですが、エリザベスのお父さんミスター・ベネットは、何をしているんだろう・・仕事してないのかしら・・どうやって収入を得てるの?と不思議に思っていたのですが、どうやら、当時のジェントリは、生活のために仕事をしないことを誇りとしていたらしい・・文庫本の巻末には、「広大な領地からの上りや財産で悠々と暮らせる家はそう多くなかった」と説明があります。 しかもベネット家には、男子がおらず娘が5人。 女性は親の財産を相続できなかったようで、親としては、いかにして、金持ちの家に娘を嫁がせるかが、大問題だったようです。

ミセス・ベネットも例外ではなく、5人の娘を、財産の多い家に嫁がせることだけを考えて、それはもう躍起になります。その姿が可笑しくもあり、可哀想でもあり・・・

エリザベスとミスター・ダーシーが、紆余曲折を経て愛を確かめ合うに至る過程はなかなか面白かったです。
一度抱いた偏見を取り払い、相手をきちんと見直し、理解することは難しいことですが、エリザベスは、それができる聡明で勇気のある女性でした。

私は個人的に、エリザベスよりも、長女のジェインの方が好きかな~~~
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最終更新日 : 2019-10-28

偏見は * by おんだなみ
プライドと偏見の固まりを地で行くような人は居ますね、
そんな人と付き合う様な状況になったら、ま~大変です。
ま、現代であれば、サクッと関係を断つ事も出来ますが、
当時の「家」絡みだと難しいですね。
個人的には、無駄なプライドと偏見は持たない様にしたいと
思ってますが、気付いていないだけで、意外に持ってるかも知れません。

Re: 偏見は * by green
おんだなみさん、見た目や第一印象で、「こういう人なんだな」っていう偏見を知らず知らずのうちに持ってしまいがちですよね。
でも、深く付き合ってみると、実は案外そうでもなかったり、思っていた人とは全然違っていたり・・
偏見はやっかいですね^^

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偏見は

プライドと偏見の固まりを地で行くような人は居ますね、
そんな人と付き合う様な状況になったら、ま~大変です。
ま、現代であれば、サクッと関係を断つ事も出来ますが、
当時の「家」絡みだと難しいですね。
個人的には、無駄なプライドと偏見は持たない様にしたいと
思ってますが、気付いていないだけで、意外に持ってるかも知れません。
2019-10-31-07:42 * おんだなみ [ 編集 ]

Re: 偏見は

おんだなみさん、見た目や第一印象で、「こういう人なんだな」っていう偏見を知らず知らずのうちに持ってしまいがちですよね。
でも、深く付き合ってみると、実は案外そうでもなかったり、思っていた人とは全然違っていたり・・
偏見はやっかいですね^^
2019-10-31-21:19 * green [ 編集 ]