緑の光線

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2020-07-28 (Tue)  09:58

『錦繡』 宮本輝

前回、石田ゆり子さんのエッセイ本を紹介しましたが、そこで石田ゆり子さんが好きな本として挙げていたのが、宮本輝の『錦繡』です。「主人公を演じてみたかった」と書いていました。
そういえば、以前宮本輝の小説を何冊か読んだことがあったことを思い出し、本棚を探すと、ありました。
P7280021.jpg
というわけで、石田ゆり子さんのエッセイ本からの→私の本棚再読シリーズです。

この小説は男女(別れた元夫婦)の往復書簡で構成されています。
手紙を通じて、お互いの過去を言葉で事細かに緻密に明らかにしていきます。

知らなくてもよかったような出来事、不幸な出来事でも、言葉にしてそれを明らかにしていくことで、それが前を向いて生きて行く力になるのではないか、と思いました。
過去を見つめなおすことで、未来を生きて行く力に変える、そんな感じかな・・・

石田ゆり子さんは主人公を演じたかったと書いていましたが、確かに、主人公の芯の強さと石田ゆり子さんの凛とした佇まいはどこか通じるものがあるような気がします。でも、私個人的には、主人公亜紀よりも、令子の方が石田ゆり子さんにより近い気がしました。令子も強い女性です。でも、強いなかに何とも言えない可愛さがあります。私は令子と靖明のやりとりを読みながら、化粧っけはないんだけど、大きな瞳がくるくる動くような素朴で純粋な女性をイメージし、石田ゆり子さんと重ねながら読んでいました。令子の強さと明るさがあったから靖明は死に向かうことなく前を向けるようになったのではないかと思います。

靖明の手紙の中に、男の浮気について語る部分があります。
男の浮気というやつは、もう、しようのない本能のようなものです。男はそういうふうに出来ているのです。・・・愛する美しい妻があっても、男は機会に恵まれたら、あるいはそのときの成り行きによっても他の女と寝ることが出来るでしょう・・
この部分は、今のご時世、女性たちから強烈なバッシングを受けそうな気がします(笑)
ま、この小説では、靖明はこの浮気によって大きな代償を負うことになるのですが・・・
ちなみに、この小説のテーマは決して浮気ではありませんので^^;



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最終更新日 : 2020-07-28

往復書簡って * by おんだなみ
この本、石田ゆり子さんも好きなんですね、
全くスルーしてました(;^_^A
宮本輝ってネスカフェのCMで知っていましたが、読んだ事が無いです。
往復書簡の構成と言うのが、面白そうですね。
読んでる時に、人物の一人と石田ゆり子さんを重ねて読む事で
想像も広がったのでは?
男の浮気、生物学的に組み込まれていると言う説もあった様なぁ~・・

Re: 往復書簡って * by green
おんだなみさん、小説が手紙のやりとりだけで構成されています。
ただ、手紙にしては内容が濃くて、やたら長くて、これを便箋に書いたら
一体何枚になるんだろう。。封筒はかなり分厚くなるのでは。。なんて
余計なことを考えてしまいました。
宮本輝さん、ネスカフェのCMに出てたんですか?初耳です~~

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往復書簡って

この本、石田ゆり子さんも好きなんですね、
全くスルーしてました(;^_^A
宮本輝ってネスカフェのCMで知っていましたが、読んだ事が無いです。
往復書簡の構成と言うのが、面白そうですね。
読んでる時に、人物の一人と石田ゆり子さんを重ねて読む事で
想像も広がったのでは?
男の浮気、生物学的に組み込まれていると言う説もあった様なぁ~・・
2020-07-29-13:59 * おんだなみ [ 編集 ]

Re: 往復書簡って

おんだなみさん、小説が手紙のやりとりだけで構成されています。
ただ、手紙にしては内容が濃くて、やたら長くて、これを便箋に書いたら
一体何枚になるんだろう。。封筒はかなり分厚くなるのでは。。なんて
余計なことを考えてしまいました。
宮本輝さん、ネスカフェのCMに出てたんですか?初耳です~~
2020-07-29-20:27 * green [ 編集 ]