『殺人狂時代』 1947年 アメリカ映画
監督・主演・脚本 : チャールズ・チャップリン
今は映画を観る機会はすっかり減ってしまいましたが、若い頃はかなりの本数の映画を観ていました。ところが、チャップリンの映画は今まで一度も観たことがなかったんです!!
初のチャップリン映画は『殺人狂時代』、NHKBSで放送されたものです。
ある男性が、妻子がありながら、重婚、殺人、窃盗の罪を重ねていき、最後は斬首刑に処せられるという、なんともシリアスなお話。
でも、コミカルな要素はあり、女性をだましてお金を盗もうとしたり、殺そうとするところは笑えるシーンもあります。
ですが、最後の最後は笑いがすっかり消えてしまいます。
裁判で刑の宣告を受ける前に、彼が発した言葉。
世界は大量殺人を奨励しています・・・・大量殺人においては私は素人です。
そして、刑が執行される前の彼の言葉。
歴史的に殺しは一大ビジネス。戦争も紛争もすべてビジネスです。
一人を殺せば悪党、100万人を殺せば英雄、数が殺しを正当化する。
1947年という時代背景があるんだろうな・・・
実際に殺しのシーンはないのですが、チャップリンが全く罪の意識を持たずひょうひょうと女性をだましていくところに、痛烈なメッセージがあるような気がしました。
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最終更新日 : 2021-02-02
Re: No Subject * by green
おんだなみさん、この作品を子どもが理解するのは、ちょっと難しいかもしれませんね。
かなりシニカルですから。
BSシネマでは、チャップリン、ヒッチコックと有名作品が何度も放映されていますが、
今までなんとなく避けてきました(笑)
ヒッチコックもちゃんと見てみようと思っています。
かなりシニカルですから。
BSシネマでは、チャップリン、ヒッチコックと有名作品が何度も放映されていますが、
今までなんとなく避けてきました(笑)
ヒッチコックもちゃんと見てみようと思っています。
大人になった今見ると、色んな発見があるでしょうね。
>数が殺しを正当化する・・・
戦争に対する痛烈なメッセージですね。
今月のBSシネマにはチャップリン作品が大漁です。