緑の光線

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2007-08-09 (Thu)  14:23

「恋のエチュード」


「恋のエチュード」   Les Deux Anglaises Et Le Continent  1971年 フランス
 監督:フランソワ・トリュフォー
 出演:ジャン・ピエール・ルオ、キカ・マーカム、ステイシー・テンデター


ひとりのフランス人青年と、ふたりのイギリス人姉妹、この男女3人の恋模様を描いた作品です。

人を好きになる、恋をする、その過程のゆっくりな感じがいいです。
今の時代では到底考えられない、このゆっくり感。




人の心はうつろうもので、青年クロードは、ふたりの姉妹の間をいったりきたりする。
一見、ただの優柔不断にも見えるんだけど、クロードも、ふたりの姉妹も、その時々の
自分の感情に、とても正直に、そして誠実であろうとしているように見えました。
そして、相手の気持ちを思い計ろうとするばかりに、相手も、そして自分も傷つくはめに
なったり。。。

姉のアンヌとクロードの会話の中で。。。

アンヌ「実は、ディウルカ(アンヌの浮気相手)に一緒にトルコ(確かトルコだったと思う)
    に行かないかって、誘われてるの・・・」

クロード「!!(やはり驚きを隠せない)そうか・・行くべきだよ。こんな機会を
     逃す手はない」

アンヌ「私、行かないわ。断るつもりよ」

人は恋をすると、思わぬことを口走ることがあります。
アンヌだって、最初から断るつもりなのなら、わざわざクロードに話さなくてもよいことなのに、
なぜ話すの? そりゃ、クロードの気持ちを確かめたいから? 嫉妬心をあおろうとしてるの?
クロードだって、自分の好きな相手が、他の男に誘われてる事を知ったら、心中穏やかでないはず。
ほんとうは、「行くな!」って言いたいんだろうけど、彼女の事をほんとうに想うのであれば、
ここは行かせてやるべきなのでは・・と自分の正直な心をたたんでしまおうとする。
きっとアンヌは、「そんなやつと一緒に行くのはやめてくれ!」ってはっきり言って欲しかったに
違いないのに・・あ~~人間の心って複雑。

ふたりの姉妹が暮らす、海岸沿いのイギリスのある片田舎の家の風景がとても綺麗でした。
海風にあたりながら、3人で庭でテニスをするシーンなんか、とても美しい。

そして3人の心理状態の移り変わりがとても丁寧に描かれています。
専門用語でなんというのかわかりませんが、まるで小説の章のくぎりのように、
映画も短いシーンを、章のようにつなげた手法がおもしろかったです。
ほんとうに小説を読んでるような気になりました。

アンヌ役のキカ・マーカムという女優さんは、2001年の「キリング・ミー・ソフトリー」という
映画に出てるようです。妹のミュリエル役のステイシー・テンデターという人は、どうやら、
映画出演はこの一本だけのようです。ふたりともとても綺麗な女優さんでした。
衣装や髪型も興味深かったです。
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最終更新日 : 2019-06-08

No title * by mako
フランソワ・トリュフォーは大好きなのですが、これは観たことがないです。とてもおもしろそうですね。greenさんの解説&分析?の文章、とてもお上手で興味深く読ませていただきました。すっかり観たい~!モードになっちゃいました♪

No title * by green
makoさん、トリュフォーの独特な世界が楽しめました。淡々とお話が進みますが、とても惹きこまれます。文章、下手ですよ~~なかなか言いたいことをうまく言葉に出来なくて、いつももどかしい思いをしています。そういう風に言って下さって、ありがとうございます♪

No title * by スコみは
はじめまして。
私のブログで「恋のエチュード」の記事を書いたら、greenさんが関連記事で紹介されました。
この映画、仰るようにゆったりとした小説のような作品でしたね。
なんだか甘酸っぱいレモンのような青春の思い出が最後に心に残るような演出でした。
ジョルジュ・ドルリューの音楽も優しくて美しかったですね♪
私のブログでは、サントラ盤の紹介を中心にやっておりますので、よろしければご訪問ください。

No title * by green
スコみはさん、はじめまして!ご訪問ありがとうございます。
素敵な映画でしたね・・この映画を観たのはもう2年以上も前なのかと、今しみじみしてしまいました。
なんだか、また見たくなってきました。
早速遊びに行かせて頂きますね!

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No title

フランソワ・トリュフォーは大好きなのですが、これは観たことがないです。とてもおもしろそうですね。greenさんの解説&分析?の文章、とてもお上手で興味深く読ませていただきました。すっかり観たい~!モードになっちゃいました♪
2007-08-24-11:27 * mako [ 編集 ]

No title

makoさん、トリュフォーの独特な世界が楽しめました。淡々とお話が進みますが、とても惹きこまれます。文章、下手ですよ~~なかなか言いたいことをうまく言葉に出来なくて、いつももどかしい思いをしています。そういう風に言って下さって、ありがとうございます♪
2007-08-24-16:58 * green [ 編集 ]

No title

はじめまして。
私のブログで「恋のエチュード」の記事を書いたら、greenさんが関連記事で紹介されました。
この映画、仰るようにゆったりとした小説のような作品でしたね。
なんだか甘酸っぱいレモンのような青春の思い出が最後に心に残るような演出でした。
ジョルジュ・ドルリューの音楽も優しくて美しかったですね♪
私のブログでは、サントラ盤の紹介を中心にやっておりますので、よろしければご訪問ください。
2010-01-11-00:13 * スコみは [ 編集 ]

No title

スコみはさん、はじめまして!ご訪問ありがとうございます。
素敵な映画でしたね・・この映画を観たのはもう2年以上も前なのかと、今しみじみしてしまいました。
なんだか、また見たくなってきました。
早速遊びに行かせて頂きますね!
2010-01-11-21:32 * green [ 編集 ]