緑の光線

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2008-01-08 (Tue)  23:06

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』

「母親」というものの、あふれるほどの愛情を感じた本でした。
ほんとうに、「愛」が満ち溢れていました。
そして、自分が「母親」として、自分の子供達に、果たして何を残してあげられるのだろうかと、
考えさせられた本でした。

私はリリー・フランキーさんが生まれた街と同じ街で生まれました。
北九州です。
リリーさんの文章を読んでいくうちに、私の心の奥深くにたたまれていた、過去の記憶の地図みたいな
ものが、ぱたん、ぱたんと開かれていくような感覚を覚えました。

私が生まれてから、大学を卒業するまでに見てきた、たくさんの街の風景が、ありありと
目の前に広がってくるのです。

リリーさんがずっと連れて行って欲しかった遊園地、私は幼いときから、それはもう数え切れないほど
連れてもらってて(ごめんね、リリーさん)よちよち歩きの頃、幼稚園の遠足、小学生の頃の夏の
林間学園、中・高ではお友達と一緒に、家族で、そして親戚のおばちゃんに連れて行ってもらったり、
たっくさんの思い出があります。

北九州を横断している国道3号線、そこには路面電車が走っていて、この路面電車に乗って
いろんなところに行きました。もちろん、あの遊園地にも。
高校も路面電車に乗って通いました。
そして、私の実家のそばにも路面電車の線路が走っていて、朝の5時半ごろ、始発電車の踏み切りの
音で目が覚めたものでした。
この路面電車、今はもうないけど。。。


リリーさんの、オカン、オトン、親戚のおいちゃん、おばちゃんたちの会話は、全て北九州弁、
もしくは筑豊弁で書かれていて、それを読んでると、もう何年も会っていないおいちゃんや
おばちゃんの顔が目に浮かんでくるようです。
「○○ちゃん、元気しよっと? たまには子供連れて帰ってこんね~」って。
だから、この本は、福岡県、特に北九州出身の人と、そうでない人とでは、感じ方が違ってくる
のではないかと思うのです。その土地の言葉で語れる言葉には、その土地出身者の心に強く
語りかけるものがあるような気がするのです。


いつかはやってくる、最も恐ろしい日、それはきっと私にもやって来る。
その日が来たとき、自分がどうなってしまうかなんて、想像も出来ない。
恐ろしくって、考えられないし、考えないようにしているのかもしれない。
でも、その日はいつか必ずやって来る。
『人が母親から生まれる限り、この悲しみから逃れることはできない・・・
 この恐怖と向かい合わずにはおれないのだから』
きっと、ああしてあげればよかった、もっとこうしてあげればよかった、
そして、伝えたかった言葉も最後まで伝えることが出来ずに、その日を迎えてしまうのかもしれない。

リリーさん、なんかね、読みよったら、思いっきり北九州弁で誰かとしゃべりたくなったんよ。
お母さんに電話したくなった。やっぱりお母さんは大事にせんといけんね。
やっぱりこの世で一番私の事を心配してくれるのは、お母さんのような気がするけん・・・
リリーさんとも話してみたくなった。思いっきり北九州の思い出話がしてみたいな~~
もちろん、こてこての北九州弁でね、最近あの遊園地、また復活したんよ。でも、私が小さい頃に
行ってたあの頃に比べたら、なんか寂しい感じがするけどね。
小倉の玉屋もなくなったもんね。うちのお母さんもね、ちゃんとした服を買うときは、
やっぱり玉屋やったんよ。親戚のおばちゃんたちも、みんな玉屋の友の会に入っとったしね。

私もいつの間にか母親になってしまったけど、リリーさんのお母さんみたいに、たくさんの愛情を
子供達に残してあげたいなって思いよるん。たくさんたくさん愛してあげようって。
きっと私が子供たちに残してあげられるのは、それしかないかもしれんけん。。
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最終更新日 : 2019-06-08

No title * by ようこ
私もこの本読みました。何か・・・・ぐっときますよね。

うちの主人が父親を数年前に亡くしているので「親は大事にしないといけない」と常々言います。
ホントその通りだと私もそう思うので、後悔しないよう精一杯の事をしようといつも心がけてます。。。。。
遠くに住んでいたら大変なんでしょうね。。。。

No title * by マミ
同感同感!! 感じる事を実行してますね! すごい!

No title * by まっちゃん
すみません 本は読んでいませんが ドラマは見ましたよ
私も母になっていますが まだまだリリーさんには届かないみたいです

No title * by green
ようこさん、私はまだ身近な人の死を経験したことがなくって。。
いつかその日がやってくることが、すごく怖いです。
本の後半は、泣き通しで読みました。。。

No title * by green
amabilehmhさん、感じることは出来ても、実行することは、なかなか難しいです・・

No title * by green
matsuさん、私は映画もドラマも観ていないんです。映画は見てみたいなって思いました。リリーさんのお母さんには到底かなわないなって、思いました。

No title * by mako
本は読んでいませんが、ドラマは観ました。それで、ドラマはあまりにお涙頂戴的に構成されている気がして、逆に引いてしまったんです。原作の方が数段良さそうですね!greenさんの記事の文章がとてもお上手で、胸にぐっと来るものがあって、とても原作を読みたくなりました。

No title * by green
makoさん、私もドラマ、観てません。映画は見てみたいなって思っています。もこみちくんはなんだかイメージじゃなくって・・・原作、是非読んでみてください。私の文章、もう下手っぴで、うまく言葉がみつからなくって、恥ずかしいかぎりです^^;

No title * by ママさん
実は昨日もこの記事読みました。でも、涙が止まらなくなって、コメントできませんでした(^^;)
思い出しただけでも泣いてしまいそうなので、もう一度読むのはやめておきますが・・
でも、仕事を持っていた両親に代わって、祖母が私たちに注いでくれた愛情は、どんなに頑張っても、私自身、子供に与えてやれそうもありません。
が、母と同じくらいには・・なんてちょっと自分に甘いかな??(笑)
ま、両親が頑張ってくれたおかげで、毎日が楽しかったんですけどね・・・。今思えば・・・。

No title * by ママさん
それにしても・・・10代、20代の頃の楽しかった記憶より、幼少の頃に大事に育ててもらった記憶の方が鮮明に残っていますね・・。
もっと子供達と楽しい思い出を作っておけばよかった・・・。

No title * by green
ヨッシーママさん、読んでくれていただけただけで、とってもありがたいです。ママさんはおばあちゃんとの思い出がたくさんあるのですよね。私は祖父母と接する機会があまりなかったので、ちょっぴりうらやましいです。何かにつけ両親には反抗してきましたが(笑)今思い返せば、私のことでかなり心配をかけました。親になってみてはじめて親の心配する心が理解できるようです。この年になっても、いまだに私の事をあれやこれや心配しています。親は子供のことを心配して、心配して、ずっとそうやって最後まで心配し続けるんでしょうね。

No title * by green
ママさんはお子さん達といろんなことを一緒に楽しんでますよね。テニスやったり、お料理したり。。。きっと何かを一緒にやるってことが、子供にとって一番の思い出になるんではないでしょうか。子供が素直に親のそばにいてくれるのはほんの短い間だけだと思うので、その間はなるべく子供のそばにいてあげたいなって思います。

No title * by -
私、テレビでも映画でも未だこれは観てないんだけど・・・
グリちゃんのこの記事読んだら、うるうるきちゃった・・・。
グリちゃんにとって、この本は特別なものになっただろうね。

私ね、個人的にリリーさん好きなんよ(*^_^*)
記事の語りかけに、ついついほろりときたじぇ。。。(✿ฺ。 ✿ฺ)

No title * by -
あ、やっぱりポチするの忘れてた“o(><)o”
・・・って事でポチッ☆

No title * by green
友ちゃん、りりーさん、好きなんだね。私はおでんくんのリリーさんくらいしか知らないんだけど、同郷だとわかった途端、すごく親しみが湧いちゃって、勝手にいとこのお兄ちゃん的な感覚を感じています。友ちゃんも是非読んでみてね。ポチありがとう~~

No title * by Tatsu
北九州といえば僕のブログに遊びに来てくれるちびとレイさんを思い浮かべます。http://blogs.yahoo.co.jp/csxwp679
一度覗いてみてはいかがでしょうか。^^

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私もこの本読みました。何か・・・・ぐっときますよね。

うちの主人が父親を数年前に亡くしているので「親は大事にしないといけない」と常々言います。
ホントその通りだと私もそう思うので、後悔しないよう精一杯の事をしようといつも心がけてます。。。。。
遠くに住んでいたら大変なんでしょうね。。。。
2008-01-09-11:22 * ようこ [ 編集 ]

No title

同感同感!! 感じる事を実行してますね! すごい!
2008-01-09-11:53 * マミ [ 編集 ]

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すみません 本は読んでいませんが ドラマは見ましたよ
私も母になっていますが まだまだリリーさんには届かないみたいです
2008-01-09-20:17 * まっちゃん [ 編集 ]

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ようこさん、私はまだ身近な人の死を経験したことがなくって。。
いつかその日がやってくることが、すごく怖いです。
本の後半は、泣き通しで読みました。。。
2008-01-09-21:49 * green [ 編集 ]

No title

amabilehmhさん、感じることは出来ても、実行することは、なかなか難しいです・・
2008-01-09-21:50 * green [ 編集 ]

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matsuさん、私は映画もドラマも観ていないんです。映画は見てみたいなって思いました。リリーさんのお母さんには到底かなわないなって、思いました。
2008-01-09-21:51 * green [ 編集 ]

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本は読んでいませんが、ドラマは観ました。それで、ドラマはあまりにお涙頂戴的に構成されている気がして、逆に引いてしまったんです。原作の方が数段良さそうですね!greenさんの記事の文章がとてもお上手で、胸にぐっと来るものがあって、とても原作を読みたくなりました。
2008-01-10-22:17 * mako [ 編集 ]

No title

makoさん、私もドラマ、観てません。映画は見てみたいなって思っています。もこみちくんはなんだかイメージじゃなくって・・・原作、是非読んでみてください。私の文章、もう下手っぴで、うまく言葉がみつからなくって、恥ずかしいかぎりです^^;
2008-01-11-10:45 * green [ 編集 ]

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実は昨日もこの記事読みました。でも、涙が止まらなくなって、コメントできませんでした(^^;)
思い出しただけでも泣いてしまいそうなので、もう一度読むのはやめておきますが・・
でも、仕事を持っていた両親に代わって、祖母が私たちに注いでくれた愛情は、どんなに頑張っても、私自身、子供に与えてやれそうもありません。
が、母と同じくらいには・・なんてちょっと自分に甘いかな??(笑)
ま、両親が頑張ってくれたおかげで、毎日が楽しかったんですけどね・・・。今思えば・・・。
2008-01-11-16:35 * ママさん [ 編集 ]

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それにしても・・・10代、20代の頃の楽しかった記憶より、幼少の頃に大事に育ててもらった記憶の方が鮮明に残っていますね・・。
もっと子供達と楽しい思い出を作っておけばよかった・・・。
2008-01-11-16:37 * ママさん [ 編集 ]

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ヨッシーママさん、読んでくれていただけただけで、とってもありがたいです。ママさんはおばあちゃんとの思い出がたくさんあるのですよね。私は祖父母と接する機会があまりなかったので、ちょっぴりうらやましいです。何かにつけ両親には反抗してきましたが(笑)今思い返せば、私のことでかなり心配をかけました。親になってみてはじめて親の心配する心が理解できるようです。この年になっても、いまだに私の事をあれやこれや心配しています。親は子供のことを心配して、心配して、ずっとそうやって最後まで心配し続けるんでしょうね。
2008-01-11-21:41 * green [ 編集 ]

No title

ママさんはお子さん達といろんなことを一緒に楽しんでますよね。テニスやったり、お料理したり。。。きっと何かを一緒にやるってことが、子供にとって一番の思い出になるんではないでしょうか。子供が素直に親のそばにいてくれるのはほんの短い間だけだと思うので、その間はなるべく子供のそばにいてあげたいなって思います。
2008-01-11-21:43 * green [ 編集 ]

No title

私、テレビでも映画でも未だこれは観てないんだけど・・・
グリちゃんのこの記事読んだら、うるうるきちゃった・・・。
グリちゃんにとって、この本は特別なものになっただろうね。

私ね、個人的にリリーさん好きなんよ(*^_^*)
記事の語りかけに、ついついほろりときたじぇ。。。(✿ฺ。 ✿ฺ)
2008-01-12-00:58 * - [ 編集 ]

No title

あ、やっぱりポチするの忘れてた“o(><)o”
・・・って事でポチッ☆
2008-01-12-06:35 * - [ 編集 ]

No title

友ちゃん、りりーさん、好きなんだね。私はおでんくんのリリーさんくらいしか知らないんだけど、同郷だとわかった途端、すごく親しみが湧いちゃって、勝手にいとこのお兄ちゃん的な感覚を感じています。友ちゃんも是非読んでみてね。ポチありがとう~~
2008-01-12-22:24 * green [ 編集 ]

No title

北九州といえば僕のブログに遊びに来てくれるちびとレイさんを思い浮かべます。http://blogs.yahoo.co.jp/csxwp679
一度覗いてみてはいかがでしょうか。^^
2008-01-14-10:03 * Tatsu [ 編集 ]